なお、こうした厳しい経営状況は、ハッピーローソンタウンの開業以前から続いていた。その背景を考えるうえで見逃せないのが、店舗へのアクセスの難しさだ。同店はニュータウンの中でも高い場所に位置している。伏尾台は坂道が多い。地図上では近くても、坂を上って買い物に行き、食料品を持って自宅へ戻るとなれば、特に高齢者にとって負担は小さくない。
また伏尾台ニュータウンの半径1㎞圏内には「ローソン 池田伏尾町店」もある。しかし実際に伏尾台から向かおうとすると、カーブの続く坂道を何度も曲がりながら下り、橋を渡ってようやく到着する。
地図だけを見れば、スーパーもコンビニも近くにある。だが徒歩や自転車で日常的に利用するには、決して気軽な場所とは言いにくい。伏尾台は「近くに店がある」ことと「日常的に利用しやすい」ことが、必ずしも一致しない地域なのだ。
利用客に関しては「当初の想定の倍以上」との声も
では、ハッピーローソンタウンではどうなのか。ローソンによると、詳細な数字は非公表としているものの、開業後は地域住民を中心に幅広い年代が利用し、焼き立てのパンや惣菜、肉や野菜などの生鮮品も好評だとしている。また現地のスタッフからは「当初の想定の倍以上と大きく上回っている」との声も聞かれた。
また、小上がりを備えた広いイートインスペースは、住民同士の交流の場として活用されている。小さな子どもを連れた家族だけでなく、血縁関係はなくても同じ地域に暮らす人たちの間で世代を超えた交流も生まれており、ローソン側は「目指してきたものが具現化される、非常に良いスタートを切れた」と手応えを示している。


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