旧バス営業所跡地を活用できることも含め、こうした地域の特性が、店舗をコミュニティのハブとして世代を超えたつながりを生み出す「ハッピーローソンタウン」の構想と合致し、第1号店の出店地として伏尾台が選ばれた。
店内に入ると、通常のコンビニ商品に加え、住民からの「出来立ての惣菜や生鮮品が欲しい」という声に応え、阪急デリカの工場から直送されるベーカリーや惣菜、生鮮食品などが並ぶ。さらに、第2類・第3類のOTC医薬品も販売している。
また、店内にはテーブル席やカウンター席のほか、靴を脱いで上がれる小上がり(21席)も設け、全64席のイートインスペースを用意。大阪・関西万博会場のローソンで使用していた天井タペストリーもリユースし、温かみのある空間へと仕上がっている。
では、なぜ伏尾台にこうした新たな店舗が必要とされたのか。その背景には、この地域ならではの買い物事情がある。
近くに店はあるが、容易ではない買い物の現状
実は伏尾台にもスーパーは存在する。「コープミニ伏尾台」である。肉や野菜などの生鮮食品やパンなどを購入でき、長年、地域の日常的な買い物を支えてきた店舗だ。だがこの店舗は経営の窮地に立たされている。
筆者がコープミニ伏尾台を訪れた際、店内には利用者に向けた一枚の掲示があった。
そこには、1992年の開設以来、組合員に支えられて営業を続けてきた一方で、売上高はピーク時の約5割まで減少し、現在の店舗収支は赤字であることが記されていた。このままの収支状況が続けば、将来的に営業継続が困難になる可能性があるとも説明されている。


※ログイン後、コメント入力が可能です。