4〜5時間ぐっすり寝て、肉や魚は食べず野菜と穀物中心の1日2食。朝食はしっかり食べる。こういう生活を続けて後期高齢者となり、傘寿を迎え、大病なく現在に至っている。
従姉妹で女優の「岸惠子と暮らしたパリ」での美食生活
実は西井さんの前職はフランス料理研究家だった。フランス料理の伝統校ル・コルドン・ブルーと製菓の名門エコール・ルノートルを首席で卒業後、文化人や著名人も通う料理教室やワイン会を主宰し、料理本も多数出版、雑誌やテレビでも活躍した。
フランス料理の道にすすんだきっかけは16歳のとき、従妹で女優の岸惠子さん(2026年8月7日に逝去)を頼ってフランスに渡ったこと。母を亡くした寂しさを忘れるための渡仏だった。
「岸さんとご主人のイヴ・シャンピさんが暮らすお屋敷に寄宿しましたが、シャンピさんは映画監督で医師、ご両親は偉大な音楽家ですから、毎日大勢のお客さまがいらっしゃる。だからシャンピ邸は腕のいい料理人を何人も抱えていて、私は台所に入り浸ってフランス料理の基礎を覚えました」
12歳上の岸さんも料理を作ることが大好きで、女優の多忙な日々の中でも、客人や家族のためによく料理を作ってふるまってくれたという。
「シャンピ家が家族だけで食事をするのは日曜日だけ。彼女は何でもできる人でしたが、家族のために作ってくれてたお料理も、すごくおいしかったです」
フランスと日本を行き来すること20数年。西井さんはその国の気候や風土によって食べたいものがかわることを実感したという。
「肉を食べない私ですが、パリに行くと子羊肉のプレサレが食べたくなるんです。やっぱり体は気候や風土に合った食べ物を求めるものなんじゃないかなと思います」
体が欲するものを食べる食事が行き着くところは、栄養価が高く味が濃い旬の野菜である。


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