■手術
いまやロボットを使うRARP(ロボット支援根治的前立腺全摘除術)が主流となっています。前立腺を全部取り除く方法で、開腹手術に比べて出血が少なく、入院期間も短くなります。
■放射線治療
4週間ほど通って行う方法が標準で、1週間に数回の治療で終わるSBRT(体幹部定位放射線治療)の有効性も確認されています。SBRTはがんに多方向から高い精度の放射線を集中させ、短期間でピンポイントに治療する先進的な方法です。
このほか、前立腺がんに埋め込む小線源治療という方法もあり、手術と同じくらいの効果が期待できます。
■ホルモン療法
注射や飲み薬、または手術(去勢術)により前立腺がんの増殖に関わる男性ホルモン(アンドロゲン)の産生や働きを抑えるホルモン療法(ADT)が基本です。近年は、ADTに新しいタイプの薬(ARPI:アンドロゲン受容体経路阻害薬)と抗がん剤(ドセタキセル)を組み合わせる併用療法も行われています。
ARPIは、従来のホルモン療法よりも強力にがんの増殖を抑え、生存期間の延長に高い効果があります。最近実施された日本も参加している国際的な臨床試験では、悪性度が高く転移のある患者さんで、生存期間が60カ月以上に延びたことが報告されています。
「限局型」なら5年生存率は100%
前立腺がんは、きちんと管理すれば、ほかのがんと比べて生存率が高いがんです。国立研究開発法人国立がん研究センターによると、2018年に診断された5年相対生存率は95.7%に達しています。
進行度別にみると、がんが前立腺内にとどまる限局型では100.0%、がんが前立腺から外の周囲組織に広がった段階でも98.7%と非常に高い生存率を維持します。しかし、骨やほかの臓器に遠隔転移すると、55.9%に低下します。


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