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ビジネス #現場に直撃!会社を動かすキーパーソン

老舗居酒屋を救え!サッポロビールの「事業承継」専任担当を1人で引き受けた、5年目若手社員の挑戦

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サッポロビール事業承継専任担当の青山達哉さん(右)と新潟屋の五十嵐良子さん(左)(撮影:尾形文繁)

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会社を動かすのは現場のビジネスパーソンだ。人気商品やサービスが生まれた背景、新たな挑戦の狙いとは。本連載では、その仕掛け人を直撃する。 

「馴染みの居酒屋」が、街角から次々に消えている――。物価高や人手不足を背景に、飲食店の倒産が急増している。東京商工リサーチ(TSRデータインサイト)によると、2026年上半期の飲食業の倒産件数は509件で、このうち居酒屋(酒場・ビヤホール)は118件と過去最多となった。

倒産した飲食業のうち、食材や光熱費などの高騰の影響が響いたことによる「物価高」倒産が86件(前年同期比1.5倍)、「人手不足」関連倒産は36件(同2.2倍)と、いずれも急増している。

この人手不足の中には、店を支えてきた中核スタッフの代わりの人員が見つからないことや、「後継者」が見つからないことも大きな要因として含まれている。後継者が見つからず、街角で親しまれてきた老舗の居酒屋がひっそりとその歴史に幕を下ろす例も、少なくない。

こうした事態が直撃するのは、ビールメーカー各社だ。飲食店向けの酒類の売上減少に直接つながるのはもちろん、酒やブランドとの接点を持つ場もそれだけ少なくなる。酒類市場全体の縮小に拍車をかける事態にもなりかねない。

営業を継続できるよう各社の営業社員なども飲食店のサポートを行って、歴史を重ねてきた「居酒屋文化」を残そうと奮闘している。

事業承継をして営業を続ける店も出てきた(撮影:尾形文繁)

サッポロビールは23年から、後継者不足に悩む居酒屋の経営者と、事業を引き継ぐ「後継者」を探して両者をつなぐ「事業承継」を専門で行う新たな部署を立ち上げた。立ち上げを1人で担ったのは、当時入社5年目の若手社員だった。

「私がやります」ーー専任担当に15分で名乗り

「実は、店を閉めようか悩んでいて、自分の代で終わりにしようと思っている。常連さんのために店を残そうにも、自分の後を誰に託せばいいのか……」

ある飲食店の経営者にこう打ち明けられたのは、サッポロビールで当時、取引のある飲食店のサポート業務を行っていた、青山達哉さん(30)だ。

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