あれこれ作ってみるうちに、大玉すいか½個分の皮だけで、6品以上ものレシピを試すことができた。1個3kgの大玉すいかの場合、皮や種をそのまま捨てたら「約40%=1.2kg」も生ごみになってしまう。大量に捨てていた皮が、こんなにもおいしく食べられるなんて。
漬けても、煮ても、炒めてもいける。すいかの皮の秘めるポテンシャルは、計り知れない。
「残さず食べるのは当たり前だった」昭和16年生まれ戦後の記憶
すいかの皮をきれいに食べ切ったとき、生ごみの重みはもちろん、心までふっと軽くなる感覚がした。祖母から母へ、母からわたしへと、命ある食べものを「残さず食べる習慣」が受け継がれているからかもしれない。
お茶碗のご飯を、一粒も残さず食べる。わたしにとって当たり前だったその習慣を、「えみさんはこんなにピカピカに食べていますよ!」と、クラスみんなの前でめいいっぱい褒めてくれたのは小学1年生のときの担任の先生だった。約30年経った今でも思い出すと、誇らしい気持ちでいっぱいになる。
そんな話を祖母にすると、「でも実はね」と小さく笑った。戦後すぐの時代、子どもたちは大人から「残さず食べなさい」と教えられたことはなかったのだという。令和に子育てするわたしなんて、毎日のように息子に「残さず食べなさい」と言っているのに。


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