有料会員登録 東洋経済オンラインとは
キャリア・教育 #生まれつきの才能は不要 東大「逆転合格」の作法

「あえて失敗させる」偏差値70超の超名門校で5人に1人を東大合格させた国語教師が明かす「伸びる子の親」の共通点

8分で読める
漫画『ドラゴン桜』
(漫画:©︎三田紀房/コルク)
  • 西岡 壱誠 一般財団法人ドラゴン桜財団代表理事・ドラゴン桜2編集担当

INDEX

今回は、前回の記事に引き続き、渋谷教育学園渋谷中学高等学校で10年間教鞭を執り、担当生徒の5人に1人を東京大学に合格させた市野瀬早織先生(現・市野瀬教育研究所所長)にお話を伺いました。今回のテーマは、勉強法の話ではなく、「伸びる子の家庭には、ある共通点がある」というお話です。しかも、それは多くの親御さんが「良かれと思ってやっていること」の、真逆であるかもしれない――。
著書『東大合格者が身につけた 一生使える「読み方スキル」』にも通底する、市野瀬先生の教育観の“核”に迫りました。

「伸びる子」に共通していたこと

『東大合格者が身につけた 一生使える「読み方スキル」』(東洋経済新報社)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

――市野瀬先生、前回は国語の授業の話でしたが、今回はもう少し踏み込んで、子育ての話を聞かせてください。10年間、渋渋で3000人以上の生徒を見てこられて、「この子は伸びるな」と感じる子には、共通点はあったんでしょうか?

市野瀬:はい、あの、これはすごくはっきりしています。本人の情熱を、周りに邪魔されずにきた子。これに尽きます。

――邪魔されずにきた子、ですか。

市野瀬:はい。親御さんから「これをやるべきだからやりなさい」と植え付けられたのではなくて、本人がやりたくてやっていることを、そのままやらせてもらってきた子。それはもう、圧倒的に伸びます。各分野で。

――なるほど。それって、「勉強を邪魔されなかった子」ってことですか?

市野瀬:いえ、そこがポイントで、勉強じゃなくてもいいんです。ゲームでも、漫画でも、何でも。「ゲームばっかりやってて、まあそれは彼の選択なんで、それはそれです」って、親が思えているかどうか。「やらない方がいい」でもなく、「やった方がいい」でもなく、評価を与えられずに、この子はこういう人なのねって認められてきた子。そういう子が、結果的に伸びるんですよ。

――評価を与えられない。それは、意外と難しいですよね。

市野瀬:ものすごく難しいですね。

2/6 PAGES
3/6 PAGES
4/6 PAGES
5/6 PAGES
6/6 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

キャリア・教育

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数