てっぺんが王冠のようなデザインになっている同ホテルは、耐震構造の地上26階建て。コンクリートの塊が放つ重厚感、威圧感をヒシヒシと感じながら、私はホテルの入り口にいたスタッフに「今度ここに泊まりたい」「ホテルの中を見学してもいいですか?」と質問。ウェルカム、と言っていただけた。
ホテルの外観から受ける印象と異なり、ロビーは近代的で高級感があった。私は「ケチケチ節約せず、素直にここに泊まればよかったな」と軽く後悔しながら、エレベーターで24階に上がった。自動扉が開いた瞬間、それまでの空気感の“流れ”が変わった。
全体的に飾り気がない空間は、ホテルの外観のイメージ通りと言うべきか……なんだか少しだけ雰囲気が重々しい。私は「なるほど、これがソ連なんだな」と納得させられた。
ちなみに私が宿泊したゲストハウスは、日本で言う「団地」のような建物の一室で、かなり年季が入っていた。私は「もしかしてあの団地もソ連時代に建築されたのでは?」とポジティブシンキングを発動しながら次の目的地、ソ連時代に建設された「地下鉄」へ……。
ソ連感の強い「地下鉄」と「鉄道」
ソ連末期の1988年に建設開始→ソ連崩壊による資金難で20年以上も工事が長期化→2011年に開業した同国の地下鉄は、ソ連時代の空気感を色濃く残していることで有名な場所だ。乗車料金は一律で40円くらい。なんでも核シェルターを兼ねて建設されたそうで、エスカレーターで下へ下へと進んでいくときは、あまりの高さに腰が引けた。


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