「同じ内容なら1冊で十分でしょ?」と思う人もいると思います。同じ内容だったら2冊も買う必要はないのでは?と。しかし、これにはちゃんとした理由があるんです。
1つの説明だけで物事を理解するのは無理がある
結論から言いますと、1つの説明だけで物事を理解するのは、実は構造的に無理があるのです。
例えば本というのは、著者の「切り口」で書かれています。著者Aはこの角度から説明する。著者Bは別の角度から説明する。同じテーマを扱っていても、説明の順番、使う例、重視するポイントは全部違います。参考書でも同様で、ちょっとした説明であっても、強調するポイントや語り口は全然違うことがあります。
ここで大事なのは、人間の理解というのは「点」ではなく「面」でできているということです。1冊の本を読むということは、1本の直線から世界を見るようなもの。その直線の上にあることは分かる。でも、直線から少しずれた場所にあるものは見えないんです。
ところが2冊読むと、2つの直線が交差します。するとどうなるか。「被っている部分」が見えてくるのです。著者Aも著者Bも、両方とも同じことを書いている。ということは、そこは「どの切り口から見ても重要な核心部分」だということが分かる。逆に、著者によって書いてあることが違う部分は、「これは解釈が分かれるところなんだな」と理解できる。
つまり、複数のインプットを同時に取ることで、「何が本質で、何が解釈の違いなのか」が自動的に判別できるようになるんです。
逆に、1冊しか読んでいない人は、「全部が重要」に見えてしまいます。だから全部覚えようとして、結局全部中途半端になる。2冊読んだ人は、「ここが重要」という輪郭がはっきり見えている。だから効率も理解度も全然違うんです。


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