朝ドラ「風、薫る」では、一ノ瀬りんが、新潟で再会した医師・黒川勝治(演・平埜生成)に「村で赤痢が発生したので手助けしてほしい」と頼まれるシーンがあった。りんは悩んだ末、黒川たちと村に向かうことに。もう一人のヒロインである大家直美(演:上坂樹里)も駆けつけて、ともに看護婦として感染拡大のために奮闘することとなる。
赤痢に苦しむ患者と向き合うりん
りんが、赤痢に苦しむ患者やその家族と向き合いながら、父を救えなかった自分と重ね合わせ、「今度こそ、何ができるか」を考え抜いてケアにあたる場面は心に残った。
まだ人々の感染症への知識が十分ではなかった明治期。恐怖に怯える患者にとって、知識と経験のある医療者の存在は、どれだけ支えになったことだろうか。
【参考文献】
馬場わかな「日本における赤痢の流行と感染症対策の変遷 1890-1930年」(『三田学会雑誌』第99巻第3号、慶應義塾経済学会、2006年)
山本俊一著『日本コレラ史』(東京大学出版会)
青山誠著『大関和 看護に人生を捧げた日本のナイチンゲール』(角川文庫)
田中ひかる著『明治のナイチンゲール 大関和物語』(中公文庫)
田中ひかる監修『大関和 明治のナイチンゲールたち』(平凡社)
櫻庭由紀子著『戦う白衣の天使 大関和・鈴木雅ものがたり』(内外出版社)


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