「7回制」の議論はまだ決着していないが、日本の酷暑のさらなる進行は、そもそもこの季節に空調が利かない屋外球場で野球をすべきか、というさらなる根本的な議論に発展するかもしれない。そうなれば、日本高野連主催の「高校野球大会」の存続問題に波及する可能性もある。
プロ野球でも前代未聞の「ノーゲーム」が発生
超高温の夏は、高校野球だけでなくプロ野球にも深刻な影響をもたらしている。7月22日、ロッテ浦和球場で行われたファーム・リーグのロッテ対オリックス戦では、気温が38度を超える猛暑の中、複数の選手が熱中症の症状を訴えて4回途中でノーゲームとなった。前代未聞のことだが、この事態を受けてNPBは8月3日、ファームの試合で猛暑や高温になった場合には、主催球団の判断で試合開始時刻を変更したり、試合を中止したりすることが可能という新たなルールを急遽決定した。
少し前まで、一軍の公式戦でも「午後4時プレーボール」という試合があったが、今は、屋外球場での7月、8月の公式戦はほぼすべてがナイトゲームになっている。しかしファームの本拠地球場の中には、ナゴヤ球場(中日)、浦和球場(ロッテ)、戸田球場(ヤクルト)と、夜間照明設備がない球場がある。こうした球団の主催試合は、酷暑の季節でもデーゲームになる。
プロ野球選手は年中、長時間にわたる練習をしているし、トレーナーは選手に対して「暑熱順化」を促すトレーニングを科している。高校生よりも「夏に強い」選手が多いと思われるが、それでも「想定外の暑さ」には、抗しえないのだ。
中日ドラゴンズは今季、ファーム公式戦の一部を一軍の本拠地、バンテリンドームで開催している。筆者が観戦した8月6日のロッテ戦は、当日夜に一軍の試合が組まれていることもあり、午前10時20分プレーボールとなった。筆者は早速観に行ったが、内野席だけが開放された観客席はそこそこお客が入ったものの静まり返っていて、大応援団でにぎわう一軍の試合とは別物という風情だった。


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