「ゴロッと何か違和感が……。大豆の粒みたいなしこりに当たって。ヒッとなりました」
それが、乳がん発覚のきっかけだった。生検に行き、告知を受けた直後、三松さんを襲ったのは強烈な恐怖だった。
がんのタイプが判明するまでには3〜4週間という時間がかかった。治療方針はタイプがわかってから決まる。それまでは、自分がどの程度のリスクを抱えているのかわからないまま過ごすしかなかった。
「一番悪いタイプなんじゃないかって不安で仕方ありませんでした。そこでまず、眠れなくなりました。夜11時に寝ても、3時間後には必ず目が覚める。それがずっと続いて」
「地獄の1カ月」に寄り添ってくれた夫
睡眠不足で頭が働かなくなり、深夜3時に夫を起こしては「私、死ぬから」と突拍子もない言葉をぶつけてしまったこともあったという。
夜な夜なネットを検索し、「乳がんは転移しやすい」という情報を目にして、既に他の部位に転移しているのではないかと思い込んでしまった。そしてそれを誰かに言わずにはいられなかった。
診断確定までの緊張の日々が、三松さんにとって「地獄の1カ月」だった。
告知から数週間後、がんのタイプが判明する。トリプルポジティブ。治療法が確立されている、比較的前向きなタイプだった。
この結果を伝えた医師の友人たちからは「よかったね、治る見込みは大きいよ」という声が相次いだ。三松さんはきょとんとしながらも、そのポジティブな反応に自分の気持ちも引っ張られていくのを感じたと話す。


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