5月13日、中央社会保険医療協議会(中医協)で「アクーゴ」の高薬価(7271万円)での収載が了承された。日本で創製された細胞・遺伝子薬などの再生医療等製品では最高の価格だ。株価上昇が期待されたが、翌日からサンバイオの株価は6月26日の底値まで下落を続け、5月13日高値からほぼ3分の2を失った。今も戻りは鈍い。
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株価下落の大きな要因は、5月13日に会社が示した「アクーゴ」国内TBIの市場予測にある。10年後(2036年度)のピーク時でも売上高28億円、患者数39人という「超低飛行」予想だ。
後述するようにアメリカのTBI、国内の脳梗塞市場を開拓する同社の成長戦略を考えれば、研究開発費は来期以降も拡大が濃厚だ。となれば大幅赤字がまだ続く。“偉業”でも儲からないのであれば、「やれやれ」といった投資家の失望売りは仕方ないのかもしれない。
「超低飛行」予測は本当か?
「アクーゴ」が使われる慢性期TBIの国内患者数は推定で約6万人。サンバイオの束原直樹常務執行役員は今年3月下旬の26年1月期決算説明会で、「後遺症の残る約1万2000人の患者のうち、約3分の1が治療対象になりうる」と発言した。これだとざっくり4000人が潜在市場規模となる。
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