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本音をぶつけ合える昭和はよかった!? 表面だけの「ポジティブ信仰」が《負の感情》を抑えつける社会の"息苦しい泥沼"

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感情を無理に抑え続けていると、心のなかにネガティブなエネルギーが溜まっていく(写真:metamorworks/PIXTA)
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「これ、今日中にお願いできますか」
「明日の朝までに仕上げてもらえますか」

そんなふうに、大量の仕事が次々と営業から回ってきます。もちろん、一度に仕事が集中すれば残業は増えますし、入力ミスや確認漏れも起こりやすくなります。だから本来であれば、日頃から業務量について営業部門と話し合い、調整していくことになります。ところが、実際には、その話し合いにストレスや難しさを感じている人がとても多いのです。

一方で、「コンプライアンス」という言葉が今ほど重くなかったころは、社内でもっと率直に言い合えていたと、昭和世代の管理職は振り返ります。

「ちょっと待ってくださいよ。ほかの仕事も山ほどあるんですから」
「いや、こっちだって大変なんだよ。とにかくこれだけでもお願い!」

そんなやりとりをしながら、お互いの大変さを認め合い、なんとか落としどころを探すことができていました。ところが、今はそうはいきません。

営業側も、取引先からの強いプレッシャーを感じながら本音を飲みこんで我慢している。事務側も、不満を口に出さないまま、ただひたすら耐えている。お互い自分の本当の気持ちを胸の奥にしまいこんだまま、日々の仕事を続けています。だから、みんなが「なんとなく息苦しい」と言うのです。

半分近くの人が、「正直言って、辞めたいです」

その会社は給料も高く、待遇もとてもよいと言われています。オフィスは働きやすく整備され、ハラスメント対策もきちんとしています。子育て中の社員は16時に退社できる制度も整っています。でも、16時に帰る社員もいなければ、帰る雰囲気すらない。研修で私が「本当はどうなったらいいと思いますか?」とたずねると、半分近くの人がこう口にするのです。

「正直言って、辞めたいです」

条件だけ見れば、これ以上ないほど恵まれているのに、心がついてきていない。それだけ、みんなが何かを溜めこんでいるということです。

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