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本音をぶつけ合える昭和はよかった!? 表面だけの「ポジティブ信仰」が《負の感情》を抑えつける社会の"息苦しい泥沼"

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感情を無理に抑え続けていると、心のなかにネガティブなエネルギーが溜まっていく(写真:metamorworks/PIXTA)
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こうした状況は、その会社だけの話ではありません。多くの人が心のなかにウツウツとした感情を抱えたまま、表面上は「何も問題がない」かのように毎日をすごしています。

「余計なことは何も言わない」という選択

かつては、職場で上司と部下が本気で意見をぶつけ合うこともありましたし、同僚同士で激しく議論になることもありました。仕事のあとに飲みに行き、言い合いになって声を荒らげるようなこともあったでしょう。

『感情は全部出し切ったほうがいい つい、自分の気持ちを我慢しすぎてしまう人のためのメンタルスキル』(日本実業出版社)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

けれども、そうやって感情をぶつけ合ったあとで、「さっきは言いすぎた。申し訳ない」「いつも助けていただいているので、気にしなくていいですよ」と、ふだんのコミュニケーションで人間関係の土台ができていれば、言われたこと自体は腹が立っても、相手に対しての嫌悪感には発展せずに、仕事は順調に回っていました。

しかし、今は常にハラスメントのリスクがともないます。

少し言い方を間違えただけで「ハラスメント」になってしまいます。とくに若い世代にちょっと厳しい言葉をかけると、メンタル面を崩してしまったり、会社を辞めてしまったりするケースもあります。

だからこそ、多くの人が自分の感情を押し殺し、発言や行動に慎重になり、「余計なことは何も言わない」「自分のことも話さない」という選択をするようになりました。

もちろん、相手の立場やその場の雰囲気を考えて、感情をストレートにぶつけないことはとても大事なスキルです。思いやりや協調性として高く評価されます。けれども、「自分が我慢すればいい」と常に感情を押し殺して人に合わせ続けると、自分の心をすり減らしてしまいます。

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