教室運営や子育てと並行し、機会があれば世界各地へと旅に出た。アメリカ先住民たちとの交流や50代での留学など、さまざまな挑戦はその都度、浅葉さんの視野を広げ、教室に集う親子たちへと伝播する。
「人間にとって、本当の豊かさとは何か。いつも考え続けてきました。感動する心や優しさが失われてしまわないよう、必死に行動していた気がします」
挑戦と葛藤を綴った、人生を振り返る一冊
2019年頃から少しずつ、教室の運営を次男の弾(だん)さんに引き継ぎ、浅葉さんは人生を振り返る一冊を書き上げた。あらゆる挑戦と葛藤が綴られている。
「アートは、自分の心の真髄に触れ、心を自由に表現し、目覚めさせてくれるものです。アートの力を持つこと、そして、自分は大自然の大きな輪の中の一点だと気づくこと。この2つがあれば、人生はきっと大丈夫です」
自由でいることで強さを体得し、肩書や年齢に捉われず、個であること。浅葉さんの価値観に触れたことで、この教室で感じられる安心感を理解できた気がした。アサバアートスクエアは今日も、自分を生きる人々の熱気にあふれている。

