さて、ここでカニ散歩の話題に戻る。夜な夜な商店街をカサカサカニが散歩する。このウワサについて、商店街関係者に聞くと、
「外国人の店の中には管理の甘いところもあって、そんな店から時々カニが逃げ出すんだよ。夜中だけじゃないよ、昼間だってうろうろしてることがある。それだけ活きのいいのを売ってるってことでもあるんじゃないのかな(笑)」
さほど深刻な顔をせず、からからと笑いながら話してくれる。どうやらカニ散歩のウワサは本当だったようだが、商店街として問題視している様子はない。ただ、「ゴミの処理方法とか、マナーを守らない店もある」と、その人は続けた。
「これは商売をしている人だけじゃないよね。南区のほうでは横浜市国際交流協会というところに委託して、外国人住民向けのガイダンスなんかをやっていますよ。そうやってだんだんと、ここのルールを理解してもらっている感じですね。お店の運営に関しても、今後は良くなっていくと思います」
ベトナムナスとベトナムきゅうりを買ってみた
外国ルーツの店では、日本ではなかなか手に入らないような野菜なども売られている。そのどれもが相対的に日本人の店より安い印象だ。
ベトナムの国旗を掲げる店で「ベトナムナス(87円/100グラム)」と「ベトナムきゅうり(25円/100グラム)」を購入した。ナスは巨峰のようなサイズでかわいらしい。きゅうりも日本のものより小ぶりで、ヘチマのような形をしている。両耳にピアスをつけた店のお兄さんに聞いてみると、「種は本国からもってきて、日本の農家の人に作ってもらっている」とのことだった。
また、くねっと曲がったきゅうりや、少し形の悪いいんげん豆などを段ボールに山盛りにしている店。日本の八百屋ではあまり見かけないほど大きなナスやきゅうりを安く売っている店もある。どんなところで仕入れているのか聞いてみたが、こちらは教えてもらえなかった。

