地下鉄の阪東橋駅を出ると、車道に挟まれた細長い「大通り公園」がまず目に入る。1970年代の初めまでここにあった吉田川運河を埋め立てて作った公園だ(開園は1978年)。訪れたのは30℃を超える真夏日だったが、大通り公園に並ぶ背の高い木々が、道路に木陰をつくってくれており、少しほっとした。
外国人が八百屋と魚屋を開く商店街
この細長い公園に沿って北東方向に数分歩くと、「横浜橋通商店街」の入り口が見えてくる。1928年(昭和3年)に始まった商店街だ。全長約350mに八百屋、鮮魚店、居酒屋など約110の店舗が並ぶ。端から端までアーケードがかかっているので、真夏の直射日光が遮られて過ごしやすい。
この商店街は、近年外国人オーナーの店が増えていることでも知られる。たしかに通りを歩いていると、韓国、中国、ベトナムなどをルーツとした店が目につく。7月の平日午後、シャッターを上げている店舗のうち、3割弱ほどが明らかに外国ルーツの店だった。
地元の人たちに話を聞くと、「歴史的に横浜市は昔から外国人居住者が多い。横浜橋通商店街は中心部から少し離れているが、暮らしやすいから外国の人たちも集まってくる」といった話を聞かせてくれた。統計もこれを裏付けている。
阪東橋駅周辺の南区は10年前の2016年の外国人居住者は8327人で、中区は1万5506人。これが2026年は1万4553人(南区)と、1万9664人(中区)だ。数千人単位で増えている。子どもを小学校に通わせる女性は「うちの学校では、20カ国くらいの子どもたちが通っていますよ」と話す。

