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熊本地震にみる九州の「高速道路と高速バス」現地事情…やむを得ずフェリーを利用する人も増加

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九州道、大分道、長崎道が交わる「鳥栖ジャンクション」
九州道、大分道、長崎道が交わる「鳥栖ジャンクション」(写真:撮るねっと / PIXTA)
  • 佐滝 剛弘 みらい観光文化リサーチベース代表 元・城西国際大学教授

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2026年7月28日午後4時27分ごろに発生した「令和8年熊本地震」。筆者はその日、午後9時近くまでニュースやスマホに接することができない状況だったため、発災を知ったのは地震が起きてから4時間半以上も経ってからのことであった。

その夜には、地震の衝撃でずれが生じて1メートル以上も段差ができてしまった九州道八代ジャンクション近くの映像が流れて、その被害の大きさを実感した。発災直後、熊本県とその周辺で通行止めになった高速道路は以下の4路線。

■九州道:植木IC~栗野IC(上下線)
■九州中央道:嘉島JCT~益城料金所(上下線)
■南九州道(八代日奈久道路):八代JCT~日奈久IC(上下線)
■宮崎道:えびのJCT~高原IC(上下線)

かなり広範囲での通行止めとなり、特に中九州と南九州を結ぶ大動脈である「植木IC~栗野IC」間は132kmも通行できなくなった。

しかもこの区間は、急流で知られる球磨川沿いの区間と、鉄道の日本三大車窓として知られる「矢岳越え」が連続し、並行する一般道にとっても難所のルートだ。物流に深刻な影響を与えることが予想された。

復旧は進むも先は長い

その後、高速道路の復旧は迅速に進み、地震発生後4日が経った8月1日には、通行止め区間は、九州道の「松橋IC~えびのIC」間、南九州道の「八代JCT~日奈久IC」間に縮小された。

また、緊急車両に限定した運用が開始され、8月1日15時から、南九州道「八代南IC~日奈久IC」間で緊急車両が通行できるようになったほか、お盆前後には「宮原SA~坂本PA」間でも緊急車両が通行できるようになる見込みである。

令和8年熊本地震による緊急車両・一般車両の通行可能区間の見込みについて(国土交通省・NEXCO西日本リリースより)

しかし、現在の通行止め区間が一般車にも通行が許可されるのはかなり先になりそうだ。というのも、すでに映像でご覧になった方も多いと思われる、地震により発生した道路の段差を復旧させるには、かなりの時間が必要であることが素人目にも明らかだからである。

7月31日深夜には、NEXCO西日本のホームページで、被災した3本の橋の映像が公開された。九州道の川田橋と片野川橋、そして最もずれの大きい南九州道の妙見第一橋である。

こう原稿を書いたのは震災発生後4日目だったが、その後の8月4日、NEXCO西日本は、新たな通行再開の見込みを発表した。

8月9日の週には、九州道「宮原SA~坂本PA」間で 緊急車両(赤色回転灯付きの車両や給水車両、タンクローリーなど)の通行が可能となる見込みであること、また通行止めとなっている九州道の「松橋IC~えびIC」間と南九州道の「八代南IC~(日奈久IC)~田浦IC」間(※これまで日奈久~田浦間は国交省管理のためNEXCO発表の通行止め区間に含まれていなかったが、これまでも通行止めとなっていた)も8月後半には通行可能とするという発表だ。

高速道路の復旧なくして、被災地に復旧が進まないことから、かなり急ピッチで工事が行われている証である。これによって、通行止めが9月以降にずれ込むのは、妙見第一橋のずれが生じた南九州道八代JCT~八代南ICだけになる。

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