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ライフ #広がる新しい暮らし方 "廃居"という磁力

「廃墟」のような空き長屋を民泊に…収益でアートを支える東京・京島の"実験"、助成金だけに頼らない「文化の循環」とは

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廃墟になっていた住宅、改修前の様子(写真:北川貴好撮影)

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東京都墨田区・京島周辺で長く空き家だった長屋の1軒を使って、「持続可能なアートのエコシステム」を生み出す実験が始まった。

アーティストは作品からの収益のほか、助成金や補助金などを活用し、制作を続けている。加えて、空き家をアーティストの手で民泊化。その収益を原資に、外からの支援に頼らない「インディペンデントな文化の循環」を作れないかという試みである。

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戦禍を逃れた長屋が残っている

墨田区北部は戦後の高度経済成長を支えた「ものづくりのまち」であり、現在の東京ではもっとも多くの長屋が残る街と言われる。そのうち、今回のプロジェクトの舞台となる京島界隈は1923年の関東大震災までは田んぼと養魚場(!)が広がる土地だった。

関東大震災では本所(現在の墨田区南部)などの下町エリアで被害が大きく、住宅を失った人たちが一気に墨田区北部へ流れ込み、宅地化が進んだ。だがその当時、多く建てられたのが木造の賃貸住宅。中心は棟割長屋で、今でも京島を歩くと数は少なくなったものの、2戸ほどのコンパクトなものから通り沿いに建つ数戸のものまでさまざまなサイズの長屋が残されている。

だいぶ減りはしたが、歩くとまだまだ長屋を見かける京島界隈(写真:筆者撮影)

その当時、つまり大正末期に建てられたものでは築100数年という古い建物もあり、こうした建物が残ったのは第2次世界大戦下で被災を免れたこと。下町エリアは広範囲にわたって焼野原になったのだが、京島界隈は奇跡的に被害を受けなかったのだ。

京島は戦災で被害を受けなかったことから路地の多い街でもある(写真:筆者撮影)
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