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「半値8掛け2割引」の「捨て値」まで売られたキオクシア、それでも「中長期で相場は終わっていない」と言える理由

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一時「半値8掛け2割引」の水準まで下落したキオクシアHD。今後の相場をどう考えればいいのか(写真:ブルームバーグ)
  • 平野 憲一 ケイ・アセット代表、マーケットアナリスト

INDEX

今回はAI・半導体相場の中心となってきた、キオクシアホールディングスの
話から始めたい。

キオクシアHDの大株主、東芝やベインの売却益捻出は当然だった

2024年12月に上場した同社は、2025年春号時点での『会社四季報』を見ると、上位株主は、東芝が40.6%。また、アメリカのプライベート・エクイティ(PE)大手ベインキャピタルが運営する投資ファンド群(4つ)の合計で56%となっていた。

現在は、東芝が15.10%、ベインは実質ゼロ%だ。一見するとベインの売り逃げに見える。だが、ベインは①株価が高値圏に到達し、利益確定の最適タイミングが到来、② PEファンドとしての出口義務(投資家への資金返還)を遂行、③ 経営支配の必要性が薄れ、拒否権喪失で戦略的関与を続ける理由がなくなった、④ AIバリュエーション(投資尺度)過熱への警戒感が高まったことによって売っただけで、違法でも何でもない。

また、東芝が持ち株を減らした理由も、①LBOローン返済(約2兆円超)、②財務改善(債務超過リスクの解消)、③キオクシアの支配権喪失で保有継続の合理性が低下したためだ。

結局、ベインは2018年に東芝メモリを買収してから 8年間保有していたことになる。一般的なPEファンドの運用期間は 7〜10年と言われ、ベインとしては通常の業務だ。もちろん、2兆5000億円(推定)の利益を得たことで大成功の案件ではあったが。

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