「2ちゃんねる」開設者で、現在はテレビやYouTubeの討論番組で論客として活躍するひろゆきこと西村博之と、元明石市長で参議院議員の泉房穂が、地域政治団体「ひろゆき&いずみ新党(仮)」を設立した。2人が共同代表を務め、2027年の統一地方選挙を見据えて、東京都内の首長選などに候補者を擁立する方針だという。
現時点では国会議員を抱える国政政党ではなく、東京都選挙管理委員会に届け出た政治団体にすぎない。それでも大きな注目を集めたのは、ネット言論を象徴するひろゆきが、ついに現実の政治に足を踏み入れたからだ。
もっとも、これはひろゆき自身が政治家に転身し、自ら国会議員を目指すという単純な話ではない。本人は立候補について「僕は別に出る必要はない」と述べ、自分よりも政治家にふさわしい人材を公募する意向を示している。
焦点は実のある少子化対策
実質賃金の低下や少子化が続いているにもかかわらず、国会では子どもを増やすための政策や教育について十分な議論が行われていない、というのが彼の問題意識である。国政の権力争いに正面から参入するのではなく、まず地方選挙を通じて、既成政党に所属していない候補者を政治の世界へ送り込もうとしているのだろう。
ひろゆきと泉は、一見すると対照的な人物である。泉は明石市長時代、子育て支援を中心に行政の予算配分を組み替え、自治体政治によって住民生活を変えられることを示した。感情を前面に出し、ときには周囲との摩擦を起こしながらも、強引なまでの突破力で政策を実現してきた実務家である。

