この7月から始まった連続ドラマのなかに『GTO』(フジテレビ系)の名を見つけて驚いた人もいるだろう。反町隆史主演の連続ドラマとしては実に28年ぶりの復活。主人公の鬼塚英吉も今回は52歳という設定だ。なぜいま『GTO』なのか? 学園ドラマというジャンルの変遷や時代背景も踏まえつつ、その意味を考えてみたい。(敬称略)
一世を風靡した1998年版『GTO』
『GTO』は、元暴走族で不良のカリスマだった新任教師・鬼塚英吉が主人公。生徒の家の部屋の壁を大きなハンマーでぶち破るなど、鬼塚は常識外れなやりかたで生徒たちの抱えるさまざまな問題を解決していく。
第1期は1998年の放送。平均視聴率が28.5%、最終話の視聴率に至っては35.7%と非常に高いものだった(いずれも関東地区世帯視聴率。ビデオリサーチ調べ)。反町本人が歌うだけでなく作詞もした主題歌「POISON 〜言いたい事も言えないこんな世の中は〜」も大ヒットした。まさに一世を風靡したドラマと言っていい。
現実ではあり得ないが、ドラマならではの鬼塚の破天荒な活躍に溜飲が下がった視聴者は多かったに違いない。反町隆史は、『GTO』を見て教師になったとよく声をかけられることを今回の記者会見で語っていた。
反町は、放送時まだ24歳の若さ。『未成年』(TBSテレビ系、1995年放送)や竹野内豊と共演した『ビーチボーイズ』(フジテレビ系、1997年放送)を経て、当時トップクラスの人気を誇る若手俳優であり、特にワイルドさという点では抜きん出ていた。
今回の『GTO』のオープニングでもあった愛車のカスタムバイクを疾走させるシーンはそんな反町のイメージそのもの。学園ドラマではあるが、随所にアクション要素もあるのがこのドラマの爽快感につながっている。

