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「28年ぶりに復活」かつて平均視聴率28.5%を誇った『GTO』の勝算――令和の若者に52歳の鬼塚英吉は響くのか

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反町隆史主演のドラマ『GTO』が28年ぶりに復活した(画像:カンテレ『GTO』公式HPより)
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そうだとすれば、このタイミングでの『GTO』の復活は時代に逆行しているようにも見える。鬼塚というスーパーヒーローが大活躍する痛快ストーリーは、いまの時代の学校のリアルな現実から浮いてしまうのではないかという懸念が残る。

ただ一方で、リアリティを重んじた近年の学園ドラマではなかなか視聴率につながらないというジレンマもある。

たとえば、刑事ドラマならば真犯人逮捕というわかりやすくすっきりする結末が描けるが、学園ドラマではリアルになるほどそれが難しい。『ドラゴン桜』(TBSテレビ系、2005年放送)などは、東大入試合格というわかりやすい目標を軸に物語が進むことで、その難点を回避していた。だが受験合格をゴールにした学園ドラマばかりというわけにもいかない。

では、『GTO』はどこに可能性を見いだすべきなのだろうか?

それはやはり、教師が本物の元不良という設定を生かすことだろう。

いまだに続く日本の閉塞感に風穴を開けることはできるのか?

第1期が放送された1990年代末は、バブル崩壊の影響も長引いて日本社会に元気が失われていた頃だった。その気分を反映するように、1999年の地球滅亡を予言した「ノストラダムスの大予言」が大きな話題になったりもした。同じ年には、モーニング娘。の「LOVEマシーン」が大ヒット。その歌詞には日本人への応援歌のような部分があった。

それから30年近くが経った現在も、まったく同じというわけではないが世の中には閉塞感がある。そこに風穴を開けるには、常識を突き破るくらいの不良のパワーが改めて必要ということも言えるのではないか。

すでに放送された第2期第1話では、不登校の生徒をめぐって熱い鬼塚と冷めきったクラス(みな支給されたタブレットばかりを見て、鬼塚のほうを見ようともしない)との鮮やかな対比が描かれていた。そのなかで不登校の生徒のために相変わらず無鉄砲にも1人で行動に出る鬼塚は魅力的で、不登校の背景にコロナ禍があるのも令和ならではの閉塞感を表現する巧みな設定だった。

50代になった鬼塚英吉は、どんな行動に出ていまの時代の生徒たちを変えようとするのか? それはいまの時代に果たして響くのか? そして学園ドラマ復活の救世主になるのか? そんなことを頭の片隅に置きながら、反町隆史による28年ぶりの『GTO』を存分に楽しみたい。

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