さらに『ちっくすパック』の宣伝活動を通じて、パッケージデザイナー、SNSマーケター、コンサルタントなど、これまで接点のなかった異業種の人々とも関わるようになった。この交流も、杉山さんにとっては大きな進歩を感じた部分だったという。
「アパレルとかまぼこ屋しか知らなかった自分にとって、デザイナーさんやマーケターさんは本当に異分野の人たちで。なので最初は、『ちゃんと話できるのかな』ってすごく不安でした。でも、筋トレで自分に自信がついていたおかげで、専門知識はなくてもちゃんとコミュニケーションを取りながら、お仕事を進められるようになったと思います」
筋トレは人生を変える力を持っている
筋トレを始めて人生が好転する人は、決して珍しくない。しかし、杉山さんのケースは、その中でも際立っている。
『ちっくすパック』が全国メディアに取り上げられるようになり、ボディコンテストでも優勝。さらに、人間関係が広がり、自分への自信を手にした。どれか一つでも大きな変化だが、それらがすべて連動して起きているのだ。
毎日働く社会人にとって、自分を変えるきっかけを見つけることは容易ではない。仕事を通じて成長できることもあるが、全員が全員そうなれるとは限らない。ましてや、自分に自信を持つことなど、もっと難しいだろう。
その点、筋トレは正しいやり方で続ければ、ほぼ確実に成長を実感できる。身体的な変化はもちろん、精神的にも大きく変わる。そして、その変化が副次的に、人生を好転させることがある。杉山さんはそのことを、自らの人生で体現している。
「大げさでもなんでもなく、私は筋トレを始めて人生が変わりました。でも、筋トレは目的じゃなくて手段。『ちっくすパック』を売るために、理想の自分になるために続けているんです。今後も、その2つのためにトレーニングを続けて、大会にも出続けていきたいですね」
好きじゃなくていい。「続ける理由」さえあれば、筋トレは人生を変える力を持っている。老舗かまぼこ屋の若女将として、フィットネス大会のプロ選手として、そして2人の子を持つ母親として、杉山さんは日々証明し続けている。

