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キャリア・教育

あの人はなぜ「頑張っているのに成果が出ない」のか 努力の方向を狂わせる彼らの"悪習慣"

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マネジャーのための時間管理術で最高のチームをつくる方法
努力の方向を間違えると、なかなか成果が出ないことがあります(写真:takeuchi masato/PIXTA)
  • 川内 正直 リンクアンドモチベーション 常務執行役員
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フォードが最初に成果を出せなかったのは、努力はしていても、本来の目的である「レースに勝つ」からズレた行動ばかりが増えてしまっていたからだ。そして努力の方向を変えた瞬間、すべてのパワーが本来のミッションに向かい、成果につながった。

気づけば目的からズレた行動ばかりになっていた――そんな状況は、私たちの組織でもよく見られるのではないだろうか。

厄介なのは「やる気もあり、行動もしているのに成果が出ない」状況

「やる気がなく行動もしていない組織」は、問題がわかりやすい。手を抜いている、言い訳ばかり――こうした状態は目に見えやすく、行動量をデータで可視化して基準をすり合わせるなど、対処のしようがある。ただ、実際にはそのようなケースはそう多くない。

より厄介なのは、前述のフォードの例のように「やる気もあり、行動もしているのに成果が出ない」状態だ。この状況を理解するために役立つのが、「アクティブ・ノンアクション(Active Non-Action)」という考え方である。表面的には忙しく動いているが、目的意識を持って、成果につながる行動ができていない。そんな状態を指す概念だ。

(画像:『マネジャーのための時間管理術で最高のチームをつくる方法より』)

目的の見えない定例会議、社内報告のための大量の資料作成、形骸化したルーティン業務、やめる理由が見つからない過去の慣習――。心当たりのある方は多いのではないだろうか。

本人たちが「頑張っているつもり」であるがゆえに、問題が起こっていることに気づきにくい。これがアクティブ・ノンアクションの最も厄介なポイントである。

では、なぜ努力の方向がズレてしまうのか。そこには、4つの心理的要因がある。

1つ目は「完璧主義」。完璧に仕上げたいという欲求だ。「もう少し良くできるはず」あるいは「できないと思われたくない」という思いから、求められている基準以上に時間をかけすぎてしまう。

2つ目は「自己証明」。自分だからできたと主張したい欲求だ。「自分だからこそできた」という効力感は、本来モチベーションの源泉になる。ただ、その思いが強すぎると、「関わったからには価値を残さなければ」と、必要以上に仕事を増やしてしまうことがある。

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