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ライフ #名著は知っている

新たな価値を生み出す公的機関のマネージャー像、民間企業との共通点も 『パブリックマネジメント』を読む(上)

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『パブリックマネジメント 不確実な時代の公共戦略』マーク H.ムーア 著
マーク H.ムーア『パブリックマネジメント 不確実な時代の公共戦略』松野憲治 訳/晃洋書房

私たちは政府に税金を払い、さまざまな公共サービスを享受している。そんな公共サービスをめぐってしばしば問題になるのは、不満をどこに向けるかだ。「責任者出てこい!」と言っても、法律や規則で決まっていることを理由として、満足な対応がなされないことは多い。さらに責任を辿っていけば、結局自分たちで選んだ政治家、そして自分たち自身の責任が問われることになる。

ビジネスに効く名著のエッセンスを識者がコンパクトに解説する。【原則土曜日更新】

逆に法律や規則がないとどうなるだろうか。公共サービスの運営担当者(マネージャー)が自分の判断で行った仕事が失敗すると、その償いに税金が充てられるなど、被害は関係ない市民に及ぶこともある。マネージャーの決定が、自分たちの友人を利するためのものだと疑われることもある。

それを未然に防ぐため、マネージャーたちの自由を制限する民主的なコントロールが強調されるわけだが、その制限の強さゆえに必要な対応ができないということになれば、サービス利用者にとっては制限がかえって無責任を生み出しているように見える。

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