私たちは政府に税金を払い、さまざまな公共サービスを享受している。そんな公共サービスをめぐってしばしば問題になるのは、不満をどこに向けるかだ。「責任者出てこい!」と言っても、法律や規則で決まっていることを理由として、満足な対応がなされないことは多い。さらに責任を辿っていけば、結局自分たちで選んだ政治家、そして自分たち自身の責任が問われることになる。
逆に法律や規則がないとどうなるだろうか。公共サービスの運営担当者(マネージャー)が自分の判断で行った仕事が失敗すると、その償いに税金が充てられるなど、被害は関係ない市民に及ぶこともある。マネージャーの決定が、自分たちの友人を利するためのものだと疑われることもある。
それを未然に防ぐため、マネージャーたちの自由を制限する民主的なコントロールが強調されるわけだが、その制限の強さゆえに必要な対応ができないということになれば、サービス利用者にとっては制限がかえって無責任を生み出しているように見える。
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