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アップルが「iPhoneをできるだけ長く使って」と言い切る経営戦略、最後はロボットが資源へ生まれ変わらせる

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リサイクルされるiPhone
テキサス州オースティンにあるiPhoneを生まれ変わらせるアップルのリサイクルロボット『Daisy(デイジー)』に会いに行った(写真:筆者撮影)
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値段が付かないほど古いデバイスでも、無料でリサイクルプログラムとして引き取ってもらえる。このリサイクルにはデバイスだけでなく、バッテリー、ケーブル、ケース、アクセサリー、モニター、パッケージなども対応してもらえる。アップルが引き取ったこれらのデバイスは、たとえ再利用不能なものでもアップルが環境に負荷をかけない方法で責任をもって処理されるという。

VPが「環境負荷を下げるために、できるだけ長く使って欲しい」と語る

アップルはデバイスメーカーなのだから本来なら「できるだけ早く買い替えて欲しい」と考えた方が収益が上がるはずなのだが、「環境負荷を下げるために、できるだけ長く使って欲しい(サラ・チャンドラー=環境およびサプライチェーンイノベーション担当VP)」と考えている。

「購入したオーナーができるだけ長く使い、次に家族や友人に譲って、さらにTrade Inを使って3人目、4人目の手にわたって欲しいと考えています。そして、どうしても修理できなくなったところで、我々が責任を持って処分、リサイクルしたいと思っています」と言うのだ。

「長く使って欲しい」と語るサラ・チャンドラーVP。ひとつの製品を長く使ってもらった方が環境負荷が下がるからだ。当たり前のことではあるが、電子機器メーカーの役員が「長く使って」と語れる会社は多くない(写真:筆者撮影)

だからiPhoneは壊れにくいし、何年か使ったあとでも値段が付きやすいのだ。購入時に多少Androidデバイスより高くても、数年使った後でもiPhoneの方が残存価値が高いと言われるのはそのためだ。

よく「製品が壊れないと次が売れないから、壊れやすくしている」というようなことを言う人がいるが、アップルはサステナビリティの観点から経営陣が「長く使って欲しいと思っている」と公言しているのだ。ユーザーから「壊れにくい」との信頼が得られれば、より選ばれやすくなるし、残存価値が高ければそれを売却してより高い新品デバイスを買うこともできる。壊れにくいiPhoneを作ることはアップルにとって、決して『損』ではないのだ。

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