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アップルが「iPhoneをできるだけ長く使って」と言い切る経営戦略、最後はロボットが資源へ生まれ変わらせる

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リサイクルされるiPhone
テキサス州オースティンにあるiPhoneを生まれ変わらせるアップルのリサイクルロボット『Daisy(デイジー)』に会いに行った(写真:筆者撮影)
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そして、最後に本当に使えなくなったiPhoneを『ゴミ』ではなく『資源』として、次のiPhoneに『輪廻転生』させるために開発されたロボットが、『Daisy(デイジー)』だ。このDaisyはテキサス州のオースティにあり、今回現地で取材することができた。

『廃品iPhone』を都市鉱山の『資源』として発掘するロボット『Daisy』

Daisyの横には研究開発のために、旧来のリサイクル装置も展示されていた。

研究開発用にDaisyの横に並べられていた旧来のリサイクル装置。とにかく粉砕して、粉にして、そのあとに分別する(写真:筆者撮影)

旧来の電子機器のリサイクルでは、シュレッダーという機械でデバイスを木っ端みじんに粉砕する。その細かくなった『粉末』を、磁石で吸い寄せて鉄を回収したり、風で吹き飛ばして軽い素材を回収したりして、分別していく。そして最終的には数千度の高温で溶融し、素材ごとに分けていく。

しかし、この方法では分別に大きなエネルギーが必要になるし、得られる素材の純度は低い。実際、展示されていた粉砕・分別を行うラインも非常に大掛かりなものだった。

「製造の時と同じように、工業用ロボットで部品ごとに分解すれば、よりエネルギーを使わずに、精度の高い分解が可能になるのではないか?」そう考えて作られたのが、今回取材したDaisyや、そのプロトモデルのLiam(リアム)だ。

Liam 2.0は、ひとつひとつネジを外して分解していた。しかし、それでもメスネジが残るし、非効率なので、Daisyではネジ部を打ち抜く方式になった(写真:筆者撮影)

Liam 1.0はこの考えを検討するために最初に作られた試作型のロボットで、iPhone 5のみしか分解できず、1台の分解に約12分を必要とした。次のLiam 2.0は2016年に作られた実運用バージョンで、iPhone 6を対象として15秒に1台を分解できるようになった。

今回取材したDaisyはさらに発展したモデルで、36種類の異なるモデルに対応可能で、1時間に200台を処理することができる。

Daisyに渡されたiPhoneは、カメラで機種を識別され、ロボットアームがハンドリングし、まず吸盤を使って前面のタッチパネルを引き剥がされる。

次にバッテリーを取り外すのだが、iPhoneのバッテリーを固定している接着剤は極端な低温にさらされると接着力を失う仕様になっている。そこで、氷点下約80度にまで冷やし、バッテリーを取り外す。どのぐらいの温度まで冷やすかは、機種によって多少違うので、Daisyが機種によって調節しているのだそうだ。

寒冷地でも問題ないように作られたiPhoneを、氷点下80度まで冷やすことでバッテリーの接着剤を硬化させ、バッテリーを外す(写真:筆者撮影)
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