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アップルが「iPhoneをできるだけ長く使って」と言い切る経営戦略、最後はロボットが資源へ生まれ変わらせる

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リサイクルされるiPhone
テキサス州オースティンにあるiPhoneを生まれ変わらせるアップルのリサイクルロボット『Daisy(デイジー)』に会いに行った(写真:筆者撮影)
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バッテリーは、Daisyの外に取り出され、それを作業員がビニール袋に入れて、互いに接触・ショートしないようにしてから次の工程に渡す。

次に、本体からメイン基板や、Taptic Engine、カメラなどを取り外していくために、ネジ部分を打ち抜いていく。

Liamではドライバーでこれらの部品を外していたのだが、実はネジを外したところで、アルミボディにはインサートされたメスネジが残ってしまう(素材は明かされていないが、色から判断するとネジにはステンレス、メスネジには真鍮系の金属が使われている模様)。これがアルミをリサイクルした時に純度を下げてしまうので、ならばメスネジごと打ち抜いてしまった方が、リサイクル作業としては効率的……となったのだそうだ。一部世代で使われた金属のアップルマークについてもこの段階で打ち抜かれる。

Daisyがネジ部分を打ち抜いているところ。高純度のアルミをリサイクルするには、メスネジごと打ち抜いてしまった方がいいのだ(写真:筆者撮影)

つまり、『純度の高いアルミ素材を得る』というのがかなり重要で、ここにこだわるから、MacBook Neoなどを100%リサイクルアルミニウムで作れるようになったというわけだ。

Liam、Dave、Taz、Cora……など、世界で活躍するDaisyの仲間たち

Daisyの稼動により、36種類のiPhoneが、いくつかの種類のアルミのボディ、回路基板、ガラスハウジングとコイル、Face ID、リアカメラ、スピーカー、Taptic Engine、受信器、カバーガラスに分けられ、それぞれの再生工程に回される。たとえば、受信器からは銅、鉄、レアアースが回収され、リアカメラからは銅、金、スズ、レアアースが回収されている。部品に分解することで、より精度高くリサイクル素材を回収できる。

分解されたiPhoneから集められたTaptic Engine。iPhoneならではの、『コツコツ』という振動を作り出す部品で、この部分からは、タングステンやレアアースを回収することができる(写真:筆者撮影)

これはiPhoneの機種のバリエーションが少ないこともメリットになっている。一機種の販売台数が多いからリサイクルしやすいのだ。

Daisyの先には、Dave(デイブ)というロボットがいる。デイブは貴重な金属を多く含むTaptic Engineを分解するロボットだ。Taptic Engineとは、通知の振動を作る部品だ。比重の極めて高いタングステンの部品をコイルで動かし、さまざまな振動を作り出すことができる。Taptic Engineを分解することで、銅、鉄、タングステン、レアアースを回収することができる。

他にも研究中のロボットがある。Taz(タズ)は中国の製造パートナーで動作しているロボットで、希土類磁石を回収する。Cora(コーラ)は、e-waste(電子廃棄物)を処理する大規模なラインでカリフォルニアの施設で運用されている。どちらも新しいシュレッダー技術と、センサー技術を利用しているのだそうだ。

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