揖保乃糸は「帯」によって「等級」が分けられている、という学びも面白かった。私たちが普段スーパーでよく見かけるのは「赤帯」の「上級」で、全生産量の80%を占めている。最高級品は「三神(さんしん)」と呼ばれる黒帯で、その他「特級」「縒つむぎ」「播州小麦」「太づくり」と呼ばれる揖保乃糸が存在しているようだ。
知れば知るほど面白い、そうめんという食べ物。今まで身近すぎて意識していなかったけれど、「ああ、そうめんって実は世界に誇る食文化なんだな」という気持ちになっていった。
お土産コーナーは激アツ
そうめんレベルがアップした私は1階に戻り、揖保乃糸を食べるために館内にあるレストラン『庵』へ……行くはずだったのだけど、くっ、なんという無駄のない動線なんだ。お土産コーナーが目に飛び込んできてしまった。
私は「ちょっと見るだけだから」「ウインドウショッピングは無料で楽しめるわけだし」と自分に言い聞かせながら、好奇心に負けて入店。
噂に聞く最高級品「三神」は売り切れていたが、あるよあるよ、見たことのない揖保乃糸の商品が山ほどあるよ。木箱に入った特級品そうめん、「イケめん」と書かれたそうめん、カラフルなそうめん、カップ麺、めんつゆ、へー、揖保乃糸ってうどんも販売してるのね。
お土産の値段はかなり良心的で、全体的にリーズナブル。少量サイズの冷麦は240円。めんつゆは350円。木箱に入ったそうめんは1450円で購入できる。ピンク色のかわいい箱に入った「そうめんの里オリジナル商品」では、特級品そうめん5束+めんつゆ2袋入りで、税込980円。ハッと気が付いた時、私はこの商品を持ってレジに並んでいた。

