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築55年の団地に4580万円かけた男性 「損しても困らない人生にしたかった」 宇宙スタートアップ勤務・39歳のひとり暮らし

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安達俊貴さんの部屋
築55年の団地をフルリノベーションした安達俊貴さんが見つめてきたものとは?(撮影:梅谷秀司)
  • 蜂谷 智子 ライター・編集者 編集プロダクションAsuamu主宰
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規範に応え続けることに慣れた心のまま、彼は家庭も築いた。しかし安達さんは、結婚から8年後、離婚する道を選ぶ。子どもが生まれてから7年後のことだ。

元妻は、その決断に心底驚いていたそうだ。それだけ普段の様子からは、兆候が見えなかったのだろう。しかし当時の安達さんは人知れず心を病んでおり、離婚後にはうつ病と診断された。自分に課した規範を実現する過程で、知らず知らずに心が疲弊していたのだという。

これまでの歩みを語る安達さん(撮影:梅谷秀司)

離婚後はシェアハウスで暮らしたり、国内のエコビレッジで暮らしたりしながら、内省していた。会社を辞め、Webライターや間借りのカレー屋、インドでヨガを学ぶ生活も経験した。

「シェアハウスで他人と暮らすのは、新鮮な体験でした。それまで交わることのなかった人たちと出会い、全然違う仕事の人、違うことで悩んでいる人と語り合って、自分の世間知らずを痛感しました。価値観が混ざり合うことに関して、本来私はウェルカムな性格なんだと気づきましたね」

「もっと認めてほしかった」——父になっても消えない幼さ

「自分の中で解消しきれていない幼さみたいなのが、あるのかもしれません。子どもの頃に抱いた『もっと褒めてほしかった、認めてほしかった』という気持ちが、くすぶっている。だから我が子と接していた当時も、どう接したらお互いが楽しく過ごせるのかと悩んでしまいました」

元妻は再婚しており、息子はその家庭で育っている。安達さんは定期的に息子と交流し、元妻とも連絡をとっているのだという。

大きなモンステラがスポットライトに照らされている(撮影:梅谷秀司)
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