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築55年の団地に4580万円かけた男性 「損しても困らない人生にしたかった」 宇宙スタートアップ勤務・39歳のひとり暮らし

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安達俊貴さんの部屋
築55年の団地をフルリノベーションした安達俊貴さんが見つめてきたものとは?(撮影:梅谷秀司)
  • 蜂谷 智子 ライター・編集者 編集プロダクションAsuamu主宰
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「いや、もう『売りづらい』とか、どうでもいいからって(笑)。資産価値のことを考えると、『そこまでする必要あるのかな……』と思われるんでしょうね。だから、ちょっと頭のネジを飛ばさないと、こういう家づくりはできないんです」(安達さん 以下の発言すべて)

安達さんは環境への意識が高く、ミニマルな暮らしを志向している。大学では地球惑星科学を学び、新卒時はソフトウェア会社で働いた。いくつかの転職を経て、現在身を置くのは、宇宙スタートアップ企業だ。

「近年、宇宙関連のスタートアップが増えていて、私が卒業した頃とは状況が全然違うんです。私は衛星とデータを送受信するための管制システムを作っています」

宇宙から地球全体を見渡す仕事をする彼は、その一方で、54.81㎡の住まいに、自分だけの小宇宙を築いていた。

安達俊貴さん/39歳。石川県出身。北海道大学理学部で地球惑星科学を専攻。札幌のソフトウェア会社、フリーランスを経て宇宙関連企業でソフトウェア開発に携わる。エコビレッジ滞在やシェアハウス生活を経て、cowcamo(カウカモ)https://cowcamo.jp で現在の家を購入した (撮影:梅谷秀司)

この部屋は「私なりの探求のショーケース」

安達さんが部屋に求めていたのは、投資対象ではなく「自分の美意識を具現化する場所」だった。

「損得勘定で生きると、何か失敗したときに損をした気分になる。それが私のメンタルの悪化に追い打ちをかけるんです。だから、損しても別に困らないという経験を、今、自分の人生の中で集めているところです」

建具は古材を使っているので、過去の持ち主の書き込みがあったりする(撮影:梅谷秀司)
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