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築55年の団地に4580万円かけた男性 「損しても困らない人生にしたかった」 宇宙スタートアップ勤務・39歳のひとり暮らし

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安達俊貴さんの部屋
築55年の団地をフルリノベーションした安達俊貴さんが見つめてきたものとは?(撮影:梅谷秀司)
  • 蜂谷 智子 ライター・編集者 編集プロダクションAsuamu主宰
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物件価格2980万円、リノベーション費用1600万円。合計4580万円を、安達さんが築55年の家に投じたお金だ。もともとあった浴槽は外して、シャワールームのみ。一方で冷蔵庫はインテリアの統一感を崩さないように戸棚で覆った。冷蔵庫の開き戸にはスプーンの形の取っ手をあしらうなど、随所にこだわりが見える。

主張の強い冷蔵庫は、開き戸の中に格納(撮影:梅谷秀司)
戸の取っ手にはスプーンの形をあしらい、遊び心を(撮影:梅谷秀司)

リノベーションでは、間取りより先に、気に入った素材を選ぶことから始めた。古材や建具を扱う古道具屋に何度も通い、一点ずつ選んだ建具を、職人に調整してもらいながら組み上げていった。

壁は珪藻土、床はナラの挽板、スイッチプレートも樹脂ではなく真鍮とステンレス。「樹脂製品は劣化が早く、次の世代に引き継げない」という考えから、経年変化を味わいとして楽しめる素材を選んだ。

浴槽をなくしたのも、同じ発想からだ。限られた面積のなかで、トイレと洗面、シャワールームを一つの空間にまとめ、代わりに洗面台をゆったりと確保した。

水回りの入り口は引き戸で開閉。トイレは仕切りのみ(撮影:梅谷秀司)

「売りづらいですよ」と言われても貫いたリノベ

そのこだわりの積み重ねが、リノベーション費用1600万円の内訳でもある。一般的な不動産業者には「個性的な間取りにリノベーションすると、転売するときに売りづらいですよ」と言われたが、意に介さず。美意識を共有できる業者を選んで自分のイメージを具現化した。

間取りは1LDK+土間。壁ではなく抜けのある襖で仕切って、ベッドルームを目隠し。吊り棚に掛けられた着物もインテリアに(撮影:梅谷秀司)
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