年間の販売数は2億食――。ファミリーマートの中でも圧倒的な売上高を誇る看板商品がファミチキだ。
柔らかくジューシーで旨味が強い鶏のもも肉の足の付け根に近い部分を使い、サクサクとした衣で揚げたこの商品。2006年の発売以来、今も不動の人気を守り続けている。
むしろ、ファミチキの販売の勢いは直近1年ほどでさらに加速している。背景にあるのは物価高騰による節約志向の高まりを受けた消費者の商品選びの変化だ。
「謎の味」を投入! 20年の歴史で初の定番品追加
「何かが3種類くらい混ざっている味がします」
7月中旬、不思議な手書きのポップアップを飾った新商品が登場した。ファミチキの「ファミマ味」だ。味について、店員に尋ねても「わかりません」という回答しか返ってこなかった。
クリエイティブディレクターのNIGO氏との共創で開発した数量限定商品で、衣と鶏肉に異なる味付けを施すことで3つの味わいが楽しめる。
商品説明では、ピリッとした柚子胡椒の風味が最初に広がり、途中でまろやかなマヨネーズの風味に変化していくなどとされているが、最後の後味が何なのか明らかにされていない。「秘密のフレーバー」といううたい文句が話題を呼んで、発売初日から好調な売り上げを記録した。
ファミマ味の投入が示すように、ファミリーマートでは最近、ファミチキの商品ラインナップを戦略的に強化している。
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