この数年、さまざまなSNSや加工アプリが普及し、「映え」を誰もが楽に手に入れられるようになりました。
同時に生成AIの普及により、雪山や野球場など、行ってもいないのにあたかも自分が撮ったかのような写真も簡単に作ることができるようになっています。
このように、「現実世界を超える映え」を手に入れたZ世代ですが、どうやらこの結果である「映え」よりも「プロセス」を重視し始めているようです。本稿では芝浦工大の学生が、このZ世代の実態をレポートします。
プロセスを目的とした新しい形
「映えよりも、やっている瞬間が楽しい」——2026年のZ世代の消費行動を読み解くキーワードが「プロセス没入消費」だ。完成物や見た目の美しさではなく、作る・触る・かぶりつくというプロセスそのものに没入することを目的とした、新しい消費の形である。
以下にきっかけとなった事例を見ていこう。
事例①かぶりつき満足感スイーツ
25年秋、TikTokで爆発的に広まったのが「ライスペーパーヨーグルト」だ。ライスペーパーにギリシャヨーグルトとフルーツを載せて包み、かぶりつくだけ。料理とも言えないほど簡単なこの「一手間」が、TikTokで累計数百万回以上再生され、国内でも拡散した。
ポイントは、完成した料理写真ではなく「包んでかぶりつく瞬間の動画」である。アサイーボウルのように整った見た目を撮るのではなく、崩れていく食感と音をそのまま楽しむ。ヘルシーで罪悪感もなく、失敗しようがない。その即席の一手間が、コンテンツになった。

