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「仕事が終わるまで残業する人」が知らない"事実"。世界の一流があえて「仕事を終わらせずに帰る」その合理的な理由

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世界の一流は「平日」の夜に何をしているのか
日本のビジネスパーソンの63%が「今日中に終わらせるべき仕事が残っている」らしい(写真:Luce/PIXTA)
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理由を尋ねると、複数の役員が、「続きがあることで、翌朝の業務をスムーズに開始できる」と答えました。ゼロの状態から作業を始めるよりも、中断した箇所から再開するほうが、より早く集中状態に入れます。これはまさに、未完了の事柄のほうが記憶に残りやすいという「ツァイガルニク効果」を実務に応用した手法です。

その残業は翌朝への「負債」

一方で、多くの日本人は「仕事が終わったら帰る」という、当日の完遂を前提とした思考を持っています。この考え方に縛られると、仕事がすべて完了しなければ帰宅できないという状況に陥ります。

弊社の調査では、日本のビジネスパーソンの63%が「今日中に終わらせるべき仕事が残っている」と感じながら退社していることが判明しました。彼らは罪悪感を抱えたまま、不完全燃焼の状態で帰路についています。

「仕事を終えてから帰る」という考え方は、一見すると責任感の表れのように見えます。しかし実のところ、この捉え方は、生産性を削る要因ともなり得ます。「今日やり切る」という目標に固執するほど、終わりが見えない状況に対する焦燥感は強まります。それに伴い、過度な負担による疲労も蓄積されていくのです。

弊社が2017年9月から2026年1月にかけて、20業種815社の従業員10代~70代の男女、計17万3208名を対象に実施した「朝の持ち越し疲労」に関する調査では、朝に慢性的な疲労を感じている人ほど、午前中の集中持続時間が短く、重要業務の処理速度も落ちる傾向にあるという結果が出ました。

具体的には、朝に持ち越し疲労を感じる層の集中持続時間は34分にとどまるのに対し、疲労を感じない層は52分と、約1.5倍長く集中できることが確認されています。午前中のタスク完了数も、「疲労なし層」が「疲労あり層」より23%多いというデータです。

疲れた状態で残業し、翌朝は集中できない状態で仕事を始める──。この循環が続くかぎり、仕事の質は決して上がりません。

同じ調査では、残業時間が長い人ほど「今日中に終わらせることへのこだわり」が強い傾向も明らかになっています。

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