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ライフ #首都圏、住むとちょっといい街

「"新興宗教"の信者のためにつくられた駅」という噂は本当か? 丸ノ内線のとある駅に"都市伝説"を検証しに行ってみた結果

11分で読める
方南町
方南町で出会った謎の男性(写真:筆者撮影)
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最盛期は信者数約650万人(公称)といわれた巨大な新興宗教の立正佼成会。その本部は確かに方南町駅から徒歩圏内にある。だから、なんとなく信憑性があるようにも思える。私も長くこのウワサを信じてきた。実際のところどうなのか、鉄道ジャーナリストの小川裕夫さんに聞いた。

「確かに地元ではそんなウワサがあるようですが、まぁ、関係ないですね。そもそも丸ノ内線の中野坂上から延びる路線は、中野富士見町駅付近の車両基地へアクセスするために1961年に建設されたものです。つまり、始めは中野坂上駅から中野富士見町までの盲腸線だったわけです」(小川裕夫さん)

住民からの要望があったというが…

その後に、方南町の住民から、「どうせならこちらまで延ばしてほしい」という要望があり、路線の延伸が決まったのだという。

小川裕夫さん(写真:本人提供)

「方南町駅は、それまであった路線を引き継ぐ形で、62年に開業しました。丸ノ内線の本線は6両編成なのですが、方南町駅発着の列車は長らく3両編成が中心でした。一方、車両基地のある中野富士見町駅から本線方面へは、朝夕を中心に6両編成も運転されていました。方南町駅は6両編成を安全に発着させるための設備が整っておらず、利用者は原則として中野坂上駅で乗り換える必要があったのです」(小川さん)

しかし、方南町まで線路が延びたおかげで、この街のブランド価値が上がり、人口も増えてきた。それに伴い、駅の改良工事も行われた。

「それまで短かったホームを、約7年をかけて延伸して、6両編成の発着に対応させ、2019年7月に、新宿・池袋方面からの6両編成による直通列車が誕生することとなりました。盲腸線が延びることで、その街が発展するという例は全国にいくつもありますが、方南町はその好例ですね」(小川さん)

中野坂上から方南町までの盲腸線は、鉄道会社の都合と、方南町住民の要望が重なり合ってできた路線ということだ。ただし、まだ私の疑いは晴れていない。それについての詳細は後ほど語ることにして、まずは街の様子を見ていくことにする。

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