有料会員登録 東洋経済オンラインとは
政治・経済・投資

日経平均6万5000円割れ、キオクシアは54%も下落、それでも今回の下落が上昇相場の間の調整にすぎないと見る3つの根拠

6分で読める
「相場の主役」キオクシアHDの株価は最高値から半値を割り込んだ。今後の相場はどうなるのか(写真:ブルームバーグ)
  • 平野 憲一 ケイ・アセット代表、マーケットアナリスト

INDEX

まずは直近の相場を振り返ろう。先週末17日の日経平均株価は、売り方がターゲットとしていた「6月25日の最高値(終値、7万2366円)から8%安の価格=6万6577円」を寄り付きから割れた(6万6339円)ため、自動売買が炸裂した。

一時は前日比4130円安の6万2704円まで下落、個別ではキオクシアホールディングスがストップ安(取引時間中につけた史上最高値からは約54%安の水準)となり、市場は「今回の上昇相場は終わったのか」と混乱している。

日経平均は大幅下落したが、現状はまだ「モミ合い相場」の中にある

このコラムでも過去に何度も紹介しているが、兜町では「高値から8%安になると12%安になる可能性が増し、12%安になると20%安の可能性が増す。そして20%安になると弱気相場に入る」と言われている。

この「8%→12%→20%」という「下落連鎖」の考え方は、昔からある相場観だ。8%安は調整相場の範囲だが、信用取引の追い証が出始めるころであり、12%安は追い証売りが増え、20%安は機関投資家のポジション縮小が加速する。

これは値幅観測の日本的テクニカル分析の延長線上にあり、一般的ファンドも「10%安で警告、15%安でポジション縮小、20%安で強制的ロスカット」という内部ルールを持っているところが多い。

売り方ファンド筋は、この8~10%安ラインを狙って6月25日の高値以降、何度も売り崩しを仕掛けたが、ことごとく失敗してきた。ところが前週末の17日は3連休前ということもあり、寄り付きから8~10%ラインを割れたので、今までの損を取り返すためにたたみ掛けて売ったのは当然の動きだ。しかし、前回の本欄の締め言葉に「8月中旬までモミ合いが続くことを覚悟している」と書いたように、まさにモミ合いが起こっているにすぎない。

日経平均は、17日に一時高値から13.3%まで下げ幅を広げたが、終値は高値から11.3%安だ。信用取引の追い証売りが出るところだが、ファンドの15%安(ポジション縮小)まではまだ余裕がある。筆者は「押し目買いの好機が繰り返し訪れる相場」の中であると考える。

2/3 PAGES
3/3 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

政治・経済・投資

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数