国有大手の北京汽車集団傘下のEV、PHV(プラグインハイブリッド車)メーカー、北汽藍谷新能源科技(BAICブルーパーク)も「五界」ブランドの一つ、「享界(STELATO)」を共同で展開している。北汽藍谷は26年1~6月期の非経常損益を除いた純損失が17億9500万元~19億9500万元になると推計している。前年同期比より赤字幅は縮小する見込みながらも、赤字脱却を果たせていない。
1~6月期の車両販売台数は前年同期比で増加したものの、「問界」と同様に上流の原材料価格変動の影響を受けている。同社は、享界ブランド単体の収益状況を公表していない。ただ「五界」の製品はスマート運転システムなどインテリジェント化が進んでいる分、電子デバイスがコストに占める比率は高く、最近の半導体価格の上昇の影響を受けやすいとみられる。
旧モデルの陳腐化で減損処理
「問界」の赤字転落要因の中で、もう一つ見逃せないのは資産の減損処理だ。新型車のモデルチェンジ後に実施されたもので、早くも陳腐化した旧モデル関連資産の評価を引き下げたとみられる。これは新型車のモデルチェンジサイクルが短期化していることの影響が大きい。中国国内の新型車では通常2年未満とされ、この期間はさらに短くなる傾向にある。
中国の民間系自動車産業研究機関である騰義研究院のチーフアナリスト、周麗君氏は、26年上半期の国内市場販売台数が予想以上に減少した理由の一つとして、新型車の急速なモデルチェンジにより消費者が購入を先延ばしにしたことを挙げた。
ある自動車メーカーの製品ラインマネージャーは、製品開発コストや安全性の検証といった要素を考慮すると、新型車の開発サイクルは約3年が理想的だと指摘する。ここにも中国自動車市場の過当競争の問題が表れている。
(財新記者:安麗敏)
※中国語原文の配信は7月13日

