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キャリア・教育 #ぐんぐん伸びる子は何が違うのか?

わが子を"高偏差値バカ"にしたくない…塾トップの"論破して見下す小6"が社会で孤立する前に、親ができる3つのこと

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小学生男子
論理的に相手を言い負かす癖がある小6男子。このままいくと将来は……(写真:freeangle/PIXTA)
  • 石田 勝紀 教育デザインラボ代表理事、教育専門家
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(3)「論理では解決できない経験」をさせる

これが最も大切かもしれません。勉強は、正解があり、論理で解ける世界です。その世界でだけ生きていると、「世の中のすべては論理で解決できる」と誤解してしまいます。

そこで意識していただきたいのが、論理だけでは乗り越えられない経験です。部活動、習い事のチームプレー、地域の行事、家族旅行でのトラブル対応、ペットの世話。こうした場面では、正論を言っても物事は動きません。友達の機嫌が悪い時、論理で説得しようとしてもうまくいかない。そういう経験の積み重ねが、息子さんに「理屈だけでは人は動かないんだ」という大切な学びをもたらします。

中学に入れば、部活や友人関係でさまざまな葛藤が待っています。その時、親がすぐに「こうすればいい」と論理的な正解を与えてしまわないことです。「難しいね」「どうしたらいいだろうね」と一緒に悩む姿勢を見せることで、世の中には簡単に答えが出ないことがあると学んでいきます。親が正解を持っている存在ではなく、一緒に迷える存在であることが、息子さんの世界を広げます。

「頭のよさ」は、思いやりとセットで初めて武器になる

AIが高度な論理処理を担うこれからの時代、「人の気持ちがわかる」「相手の立場で考えられる」という力は、ますます価値を持つようになります。正解を出すだけならAIのほうが速く、正確です。偏差値の高さだけで通用する時代は、すでに終わりつつあります。

これからの時代に本当に求められるのは、論理と共感を両輪で使いこなせる人です。そして共感の力は、机の上の勉強では身につきません。人との関わりの中での、泥臭い経験を通してしか育たないものです。

ただ、ここで強調しておきたいのは、息子さんの「頭のよさ」そのものは、かけがえのない才能だということです。否定する必要はまったくありません。その才能を、自分を守るためだけでなく、誰かのために使えるようになった時、息子さんは本当に大きな力を発揮します。論理という鋭い剣を、人を傷つけるためではなく、人を助けるために使えるようになるのです。

小6の今は、その方向づけをする絶好の時期です。合格・不合格という短期的なゴールの先に、10年後、20年後の息子さんの姿を思い描きながら、ご家庭という安全基地でゆっくりと「思いやりの回路」を育てていってあげてください。焦る必要はありません。今日からの小さな声かけの積み重ねが、必ず息子さんの未来につながっていきます。

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