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キャリア・教育 #ぐんぐん伸びる子は何が違うのか?

わが子を"高偏差値バカ"にしたくない…塾トップの"論破して見下す小6"が社会で孤立する前に、親ができる3つのこと

7分で読める
小学生男子
論理的に相手を言い負かす癖がある小6男子。このままいくと将来は……(写真:freeangle/PIXTA)
  • 石田 勝紀 教育デザインラボ代表理事、教育専門家
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意外に思われるかもしれませんが、人を見下したり論破したがる子の根っこには、「認められたい」「自分の価値を証明したい」という気持ちが隠れていることが少なくありません。自己肯定感が揺らいでいる状態、と言い換えてもいいでしょう。

塾のトップクラスで評価されている子にとって、「頭がいいこと」は自分の存在価値そのものになりがちです。だからこそ、自分の意見が否定されることを極端に恐れ、先回りして相手を論破してしまう。「バカとは話したくない」という言葉も、裏を返せば「自分はバカではない、優秀だ」と必死で主張しているようにも聞こえます。相手を見下すことでしか、自分の立ち位置を確保できないのです。

この視点に立つと、関わり方のヒントが見えてきます。息子さんに必要なのは、「頭のよさ以外のところで認められる経験」と、「論破しなくても自分の価値が揺らがない安心感」です。受験勉強で追い込まれている今だからこそ、家庭がその安全基地になることが重要になります。

小6の今だからできる、3つの関わり方

具体的に、小6のこの時期にご家庭でできることを3つに絞ってお伝えします。

(1)「勝ち負け」以外のものさしで声をかける

成績やテストの点数を褒めるのは、息子さんにとってはもう十分すぎるほど受けてきた評価です。これからは、勉強以外の場面で丁寧に声をかけてあげてください。

たとえば、「今日のお皿洗い、助かったよ」「弟が泣いていた時に気にかけていたね、ママ嬉しかった」といった言葉です。大げさな褒め方ではなく、事実を言葉にして伝えるだけで構いません。子どもは「頭がいいから愛されている」のではなく、「自分という存在が愛されている」と少しずつ感じるようになります。この安心感が、他者を見下す必要性を減らしていきます。

受験期は、どうしても成績の話が家庭の中心になりがちです。そこに意識的に「成績以外のやりとり」を混ぜていくことが、息子さんの心のバランスを支えます。

(2)「相手はどう感じたかな?」と問いかける

兄弟げんかや友達とのトラブルが起きた時は、叱るチャンスではなく、想像力を育てる絶好のチャンスです。

「バカとは話したくない」という言葉が出た時、「そんなこと言っちゃダメでしょ」と正面から叱ると、息子さんはさらに自分を守るために論理武装します。「なんで? 事実なんだからいいでしょ」と返してくるかもしれません。そうではなく、こう問いかけてみてください。

「そう言われた弟は、どんな気持ちだったと思う?」

「逆に、自分が同じことを言われたらどう感じる?」

答えられなくても構いません。悪態をついてきても問題ありません。問いを投げかけること自体が、「相手の立場で考える」という回路を脳内に作る作業です。水平目線(上から教え諭すのではなく、横に並んで一緒に考える姿勢)で聞くことがポイントです。「あなたは間違っている」というメッセージではなく、「一緒に考えてみよう」というスタンスを崩さないことです。

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