田中さん(仮名)は現在50歳。6歳下の妻、もうすぐ5歳になる長女、1歳になったばかりの長男と4人で幸せに暮らしている。
だが、ここまで至るまでは、決して順風満帆ではなかった。田中さんは30代半ばから婚活に力を入れたが、最初は結婚相談所から門前払いも受けた。そのため、年収のアップだけでなく、ダイエットやAGA治療、歯の矯正などの努力を重ね、今の生活を手に入れた。
「だから、今でも『みんなどうやって生活圏内で自然に出会っているんだろう。すごいなあ』と思っています」と話す。
結婚相談所で受けた“予想外のカウンターパンチ”
田中さんは関東地方の郊外で生まれ育った。実家は段ボールなどを取り扱う紙器加工業の中小企業。創業者の父と、一社員として働く母が、実家の隣に建てた工場で忙しく働く背中を見て育った。
「両親も今ではもう80歳を過ぎ、母は少し認知症が出てきている状態です。父は透析を受けてはいますが、まだ経営者として現役で働いています」
幼い頃から飛行機が大好きだった田中さんの夢は「パイロット」。だが、生まれつき片目が弱視だったこともあり、諦めざるを得なかった。とはいえ飛行機が好きという気持ちに変わりはなく、最初の就職では、就職氷河期の中、なんとか機体整備の会社に入社したという。
しかし、希望した現場には配属されず、自分に全く合わない業務をする部署に配属されたことで、社会人2年目で半導体製造装置のメンテナンスを担う企業に転職。その動機も「飛行機で移動することが多い仕事がいいなと思って」。
田中さんはエンジニアとして順調にスキルを身につけ、その会社で11年勤め上げたのち、2011年に独立した。現在はマイクロ法人として顧客からの依頼を引き受けている。
30代前半のころ、結婚願望はあったが自分が望む相手との出会いは全くなく、仕事で独立したのを機に、結婚相談所に登録しようと説明会に向かった。ところが、そこで予想外のカウンターパンチを受けることになる。

