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メルカリとfreeeはなぜ"赤字続き"でも潰れなかったのか? 財務諸表から読みとく「良い赤字」と黒字化のカラクリ

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メルカリとfreee
かつては大赤字を垂れ流しながら高成長を遂げたメルカリ(上)とfreee(撮影:尾形文繁、梅谷秀司)
  • 村上 茂久 ファインディールズ代表取締役

INDEX

「赤字」と聞くと、どうしてもネガティブな印象を持ちがちです。しかし、赤字であっても高い成長率を維持していれば、その将来性を評価され、積極的に投資を受ける企業も少なくありません。
では、赤字であっても問題のない企業と、赤字が致命傷になる企業の違いはどこにあるのでしょうか。本稿では村上茂久著『決算分析のプロが教える 最高の教訓 倒産』から、C to Cのフリマアプリを提供しているメルカリ、クラウド会計のfreee、フードデリバリーのプラットフォームを提供している出前館を事例として、前後編に分けて赤字企業の成長を見ていきます。
後編:出前館が抱える"ジリ貧"の構造的欠陥、同じ"赤字成長企業"でもメルカリとの間に潜む「決定的な違い」
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あのメルカリもかつては大赤字だった

まずはメルカリについてです。下図は、メルカリの売上高と営業利益を時系列で示したものです。売上高は順調に右肩上がりに成長をしています。

一方で、営業利益を見ると、2020年6月期まではむしろ赤字を拡大していました。この時期の営業利益率は▲25%です。売り上げは伸びているものの、赤字も拡大していったのです。

翌年の21年6月期には黒字化しますが、さらに翌年の22年6月期には再度赤字化します。その後は安定的に営業黒字を確保できるようになり、直近の25年6月期では営業利益率は14%と高い水準を達成しています。

なぜメルカリは赤字で成長を続け、その後黒字に転換することができたのでしょうか。この理由をP/L(損益計算書)とC/S(キャッシュフロー計算書)の2つの観点から解説をしていきます。

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