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ライフ #サオリス・ユーフラテスの数字の向こう側

「インバウンド価格とは真逆!」牛串350円、唐揚げ280円、天然まぐろ丼1000円…北九州《100年市場》の底知れぬ魅力

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旦過市場
「北九州の台所」として100年以上続いている「旦過市場」(写真:筆者撮影)
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創業106年の「小倉かまぼこ」4代目の森尾泰之さん。すり身をパンで巻いて揚げたカナッペ(200円)が人気だ。祖母が考案し、パンに具をのせる料理にちなんで名付けられた(写真:筆者撮影)
お土産に買って帰ると、10歳の娘のお気に入りになった(写真:筆者撮影)
市場を歩いていると「お茶飲んで行きんさい」と声をかけてくれた「木下茶舗」の木下人英さん。店先のグリーンティー(180円)で喉を潤す(写真:筆者撮影)

ここに来たら、何でもある

市場を出て、隣の青空市場の飲食スペースに腰をおろした。隣のパラソルでは、カップルがビールとノンアルで乾杯していた。聞けば、苅田から車で40分かけて来た34歳の夫婦だった。子どもが保育園に行っているあいだに、よくデートに来るそうだ。朝から夕方まで、寿司や燻製をつまみに、飲んで過ごす。持参したクーラーボックスには、行きつけの店で買ったズリ(砂ずり)刺しが入っていた。

「ここに来たら、何でもあるよね」と、顔を見合わせ笑う。

端から端まで歩いて、ずいぶん食べた。気になっていた価格は、高いと感じることはなかった。むしろ、専門店の味をこの値段でいいの? という驚きの方が大きかった。通り道で買い物ができる、地元の人がうらやましく思えた。40分かけてでも通いたくなる旦過市場は、たしかに「北九州の台所」だった。

後編では、2度の大火を経て生き残り、再開発の途上にある旦過市場について、商店街会長の中尾憲二さんと、顧問の黒瀬善裕さんに話を聞いた。

後きを読む→→→後編:「残ったところも火をつけてやる」の脅迫も…2度の大火から生き残った《旦過市場》が「観光地化」を選ばない深い訳

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