ディズニー&ピクサー最新作にして、人気シリーズ最新作となる『トイ・ストーリー5』が世界的な大ヒットとなっている。
各国でナンバーワンヒットを記録しており、全世界興収も8億7907万ドルを突破(7月13日時点)。このペースで興収を積み重ねていけば、今春の大ヒット作『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』『Michael/マイケル』を抜き、2026年の全世界興収で1位を獲得すると予想されている。
もちろん日本でも大ヒットを記録しており、国内動員ランキングでも2週連続でナンバーワンを獲得(興行通信社調べ)。さらにディズニー作品史上最速となる11日間での興収50億円を突破しており(7月13日時点)、23年の『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』以来となる、洋画作品の興収100億円突破作品となるか、今から期待されている。
本作はなぜこれほどまでに愛されているのか。本作プロデューサーを務めるリンジー・コリンズ氏、そして共同監督を務めるケナ・ハリス氏にインタビューを敢行し、『トイ・ストーリー』人気の秘密を紐解いていく。
「ピクサーの本質をもっともよく表している作品」
本作の第1作となる『トイ・ストーリー』が全米で公開されたのは1995年のこと。ピクサーにとっては初の長編映画となり、世界初の長編フルCGアニメーションとなった同作は、全世界で大ヒットを記録した。
当時、崖っぷちだったピクサーが『トイ・ストーリー』で打ち立てた逆転劇は、多くの媒体で語られてきたため、ここでは多くは語らない。ただ、同作がピクサーの制作体制においても「技術は物語を語る上での道具であるという創作哲学」「物語をブラッシュアップするため、さまざまな立場のスタッフが集まり、白熱した議論を積み重ねる“ブレイントラスト会議”の確立」「もしおもちゃが意思を持ったら?というような、“What if?”から世界を構築する発想法」「何度も書き直すことを厭わない妥協のないストーリーテリング」などの礎を築いた作品であることは間違いない。
それはプロデューサーのコリンズ氏も認めるところだ。
「確かに『トイ・ストーリー』がピクサーにとってのバックボーンであることは間違いない。ピクサーにとっても最初の長編作品でもありますし、今、スタジオにいるスタッフはみんな少なくとも1作品以上は関わっています。皆、このシリーズからストーリーテラーとして多くのことを学んできたんです。
だからスタジオにとって本当に重要な心臓部であり、ピクサーの本質をもっともよく表している作品だといえます。たとえ題材がおもちゃや魚、モンスターになったとしても、驚きと喜びに満ちた物語を語り、人間であることの本質を伝えたいという思いは変わらない」

