シリーズ最新作となる『トイ・ストーリー5』では、大好きなおもちゃで夢中になって遊んでいた少女ボニーのもとに、最新型の電子タブレット、リリーパッドがやってきたことで彼女の日常は一変。
時間を忘れるほどにタブレットに夢中になっていくボニーの姿を見て、おもちゃたちも「もうわたしたちは必要とされていないの?」と不安を募らせていく。そんな時、おもちゃを救う旅に出ていたウッディがボニーの部屋に戻ってくるが――という物語だ。
テクノロジーを単なる「悪役」としては描かない
第1作から本シリーズに関わっている製作総指揮のピート・ドクター氏は、本作のテーマを「Toy meets Technology.(おもちゃがテクノロジーに遭遇すること)」だと語っている。テクノロジーの登場は、おもちゃたちにとっての脅威ではあるが、「子どもたちをしあわせにしたい」という根っこの思いは一緒であるなど、単なる“悪役”として描くことは意図的に避けられている。
ディズニー&ピクサーにおいて続編をつくるべきかどうかの基準は「この映画が世の中に存在するに値するか?」だという。ハリス監督も「ピクサーでは、続編制作に真剣に向き合っているのは間違いない」と前置きしつつ、以下のように語った。
「この新作においても、テクノロジーを前面に押し出したストーリーや、(『トイ・ストーリー4』でウッディからバッジを託されたカウガールの人形)ジェシーを新たに主人公にした物語にチャレンジするという要素はどれも魅力的でしたが、一方で大きなプレッシャーを感じていました。やはり『トイ・ストーリー』に求められる基準というのは、通常なら達成不可能なところにあるんです。
『トイ・ストーリー』の世界観や登場人物たちというのは本当に豊かで、わたしたちだって飽きることもないわけですから、観客の皆さんもそう思ってくださっているというのは理解できます。だからこそわれわれが世に送り出す作品については、非常に高い基準を設けているんです。この世界は無限の機会と可能性に満ちあふれていますから」

