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「国産マッチでもバズりたい」3000万再生の必然、見つかるべくして見つかった…そして問われる"バズの向こう側"

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国産マッチメーカー日東社が「国産マッチでもバズりたい」とコメントをつけてXに投稿したマッチの製造動画(画像:日東社公式Xより)
  • 城戸 譲 ネットメディア研究家・コラムニスト・炎上ウォッチャー
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しかしながら「とりあえずやってみよう」と始める広報ツールとしては、(炎上さえ避ければ)リスクが少ない一方、当たった時のリターンは大きい。販路も資金も限られている地元密着企業にとっては、有力な選択肢となるだろう。

SNSの特性に限らず、「バズりたい」はコンテンツとして、伸びやすい要素を持ち合わせている。ネットからテレビに目を移しても、“日本人の底力”を取り上げるテレビ番組は人気だ。取り上げられる対象は、国内で働く職人さんに限らず、世界の裏側で生活する日本人にまでおよぶ。反対に、海外からの観光客に“日本の魅力”を聞く番組もある。昨今のナショナリズムの高まりも背景に、一見すると供給過多に思える「日本スゴイ系コンテンツ」は、常に一定の需要を維持し続けている。

テレビが人気のバロメーターになるポイントは、他にもある。工場見学モノだ。なかには、「もはや広告ではないか」と思えるほど露骨な商品アピールをしている場合もあるが、裏を返すと、それすらも視聴者に受け入れられているということになる。

そこには人の「普段なかなか見ることができない舞台裏を垣間見たい」という心理が働いている。小学校の時の社会科見学を思い出してほしい。そこで働く人々には“日常”であろう景色が、訪問者の私たちには“非日常”でワクワクする空間に見えたはずだ。

国産梅酒メーカーであるチョーヤ梅酒は、瓶詰と検品動画を投稿して1.8万いいねを集めた(画像:チョーヤ梅酒公式Xより)

バズはゴールではなく通過点

人々の好奇心やワクワクが乗っかれば、拡散されるのも当然だ。かくして、日本の職人芸×工場見学×感情に訴えかけるストーリーの3要素がかけ合わさることで、「国産○○でもバズりたい」は注目を集めた。

しかしながら、ここはあくまで通過点でしかない。バズることは方法でしかなく、そこをゴールにしてしまえば、ただのブームで終わってしまうからだ。考えるべきは“バズの向こう側”であり、いかにこの波を維持し、上昇気流に乗せるかにある。

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