有料会員登録 東洋経済オンラインとは
ライフ

「国産マッチでもバズりたい」3000万再生の必然、見つかるべくして見つかった…そして問われる"バズの向こう側"

8分で読める
国産マッチメーカー日東社が「国産マッチでもバズりたい」とコメントをつけてXに投稿したマッチの製造動画(画像:日東社公式Xより)
  • 城戸 譲 ネットメディア研究家・コラムニスト・炎上ウォッチャー
2/5 PAGES
3/5 PAGES
4/5 PAGES
5/5 PAGES

SNSにおける「バズ」は瞬発的、かつコントロールしにくい現象だ。意図して起こすのが難しい一方、ふとした出来事で一夜にして脚光を浴びることもある。そのチャンスをものにできる企業は一握りでしかない。

つまり、バズった企業の多くは、ある日突然「『いちげんさん』を『固定客』にするブランディング」を求められる。新規フォロワーに「思っていたのと違う」と飽きられる前に、本来の商品価値を提示し、受け入れてもらえるか。そこにかかっている。

国産軍手メーカー、軍手工房も製造の様子をアップしている(画像:軍手工房公式Xより)

「もう昔のアイツじゃない」と言われないために

一方で、バズった投稿がイレギュラーな内容であれば、ウケた路線への方向転換は、既存のファン離れにつながりかねない。既存のファンから「もう昔のアイツじゃない」と切り捨てられてしまうのだ。

こうした危機感を、発信側は持っているのだろうか。日東社は「バズること」が目的ではないと投稿していた。つまりは、いま述べてきた“バズが去った後”について、ある程度シビアに意識しているということである。

興味を持った人々を、いかにマッチ文化に引き込み、日常的に利用してもらうか。そこには自社の売上増だけでなく、マッチ業界、いや全国の地場産業を盛り立てたいという思いが感じられる。それこそが付加価値であり、日本経済復活のカギになるのではないかと期待している。

日東社はバズった後の7月15日、地元の姫路城観光と合わせての工場見学や姫路城マッチをアピールしていた(画像:日東社公式Xより)

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数