SNSにおける「バズ」は瞬発的、かつコントロールしにくい現象だ。意図して起こすのが難しい一方、ふとした出来事で一夜にして脚光を浴びることもある。そのチャンスをものにできる企業は一握りでしかない。
つまり、バズった企業の多くは、ある日突然「『いちげんさん』を『固定客』にするブランディング」を求められる。新規フォロワーに「思っていたのと違う」と飽きられる前に、本来の商品価値を提示し、受け入れてもらえるか。そこにかかっている。
「もう昔のアイツじゃない」と言われないために
一方で、バズった投稿がイレギュラーな内容であれば、ウケた路線への方向転換は、既存のファン離れにつながりかねない。既存のファンから「もう昔のアイツじゃない」と切り捨てられてしまうのだ。
こうした危機感を、発信側は持っているのだろうか。日東社は「バズること」が目的ではないと投稿していた。つまりは、いま述べてきた“バズが去った後”について、ある程度シビアに意識しているということである。
興味を持った人々を、いかにマッチ文化に引き込み、日常的に利用してもらうか。そこには自社の売上増だけでなく、マッチ業界、いや全国の地場産業を盛り立てたいという思いが感じられる。それこそが付加価値であり、日本経済復活のカギになるのではないかと期待している。

