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ライフ #広がる新しい暮らし方 "廃居"という磁力

ほぼシャッター街だった"廃墟寸前"の市場が「人気商店街」に…新潟「沼垂テラス」《きっかけは惣菜店》今や観光名所に

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廃墟寸前だったシャッター商店街がどのように変わっていったのでしょうか?(写真:テラスオフィス提供)
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それから10年余。入れ替わりはあったものの、沼垂テラス商店街はほぼ100%の入居率を維持してきた。1度だけ賃料に関してさまざまな噂が飛び交い、疑心暗鬼になる人達を収めるために賃料を公開して募集をしたことがあるが、それ以外は人が人を連れてきてくれる。

「キーマン、キーとなる店があると人が集まる、面白さは伝播します」と田村さん。賃料は1シャッター(一区画)が2万円。激安である。シャッターまではテラスオフィスが貸す時に手を入れるが、内側は借りた人が手を入れる。お金をかけて改修する人もいれば、DIYする人もおり、店の雰囲気がそれぞれによって違うのも面白いところである。

人を呼び込む工夫を着々と

2015年時点で元市場がいっぱいになったため、以降は近隣の空き家を改修、「沼垂テラス・エフ」として少しずつ店舗を増やしてきた。ゲストハウスやアトリエ、焼き菓子店、オフィスに占いと沼垂テラス商店街同様、こちらも業種はさまざま。初の新築物件も建てた。

市場がいっぱいになった後、近隣で古民家を利用して生まれたゲストハウス。近くには銭湯もあり、宿泊して商店街を訪れる人もいる(写真:筆者撮影)

ただ、不動産会社と違い、まちづくりをする会社としては店舗が埋まったら仕事はおしまいというわけではない。この10年間、テラスオフィスは商店街の認知度を上げ、人を呼び込むべく、さまざま手を打ってきた。

たとえば地元の小学校とコラボして「沼ネコ焼」という名物を作り、現在は新潟市のふるさと納税返礼品になるまでに育てあげた。また最近では近隣の地ビール製造会社とタイアップしてオリジナルラベルを貼ったクラフトビールも作っている。

左手に「沼ネコ焼」の種類が書かれた黒板がある。新潟県産コシヒカリの米粉を配合したもちもちした皮が特徴で、中にはあんこやクリームなどが詰められている(写真:筆者撮影)

火曜日、水曜日を定休日とする店が多く、平日の人出が少ないことを補うために既存の青果店の2階にコワーキングスペースを作り、いつも開いている店を作ろうと直営のセレクト雑貨店兼案内所も開設した。商店街で花嫁行列をする結婚式が行われたこともある。

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